
當真あみ主演のドラマ「ちはやふる-めぐり-」(毎週水曜夜10:00-11:00、日本テレビ系/Hulu・TVerにて配信)の第1話が7月9日に放送された。大人気漫画を原作にした映画から10年後の世界。新たな青春の始まりが視聴者をワクワクさせた。(以下、ネタバレを含みます)
【写真】青春を共に過ごした駒野(森永悠希)と会う奏(上白石萌音)
原作は、競技かるたに青春をかける高校生たちを熱く描いた累計発行部数2900万部超えの大ヒット漫画「ちはやふる」。2016年、2018年には3部作として広瀬すず主演で実写映画化。今作は、映画「ちはやふる」から10年後の世界を、原作者・末次由紀と共につむぐオリジナルストーリー。
物語の舞台となる梅園高校の競技かるた部は、部員が少なく、廃部寸前。同部の幽霊部員だった高校2年生の主人公・藍沢めぐる(當真)が、新たに顧問となった大江奏(上白石萌音)と出会い、成長していく姿が描かれる。
大江奏は映画版で瑞沢高校競技かるた部に所属していた古典オタクのキャラクター。上白石は映画から続投し、25歳になった奏を演じる。
奏に呼び出されて、3年生が挑む最後の試合の人数合わせで初めて競技かるたに参加しためぐる。対戦相手となった瑞沢高校2年生の折江懸心(藤原大祐)が優しく教えてくれ、「めぐり逢ひて」という自分の名とつながる歌の札を取った。
試合後、涙ぐむ先輩たちや他のチームを見て、「え…何?何なの?怖~」と思うめぐる。今の彼女は、そんな“青春”とは遠いところにいるのだ。バイトに勤しみ、“タイパ”を重視して生き、趣味は投資。クラスメートがカラオケに行くと聞けば、参加はせずに「カラオケに行かなかった代」として投資資金にしたりする。
そんなめぐるに、奏が「若いうちは、そのときにしかできない体験を買ってでもするべき」という恩師の言葉を伝えようとすると、めぐるは「古っ!それこそ平成の古文じゃないですか」とばっさり。
そして、めぐるは競技かるたに青春をささげた奏のことを「青春セレブ」と呼んだ。「青春セレブである先生は、その10年後、理想の自分になれたんでしょうか」と興味から質問するが、奏はすぐに答えられなかった。
■めぐるが「漫画の主人公みたいな」同級生と再会
その日の夜。奏は、高校時代を共に過ごした「机くん」こと駒野(森永悠希)を呼び出して、「令和のJK強い」と愚痴る。めぐるに見透かされたと感じた奏。実は、教師になりたかったわけではなく、夢だった研究者の空きがなかったところに、非常勤講師として働くことになったのだ。そんな状況から自信が持てず、競技かるた部顧問になったことを千早(広瀬)に伝えることもできていなかった。千早は、母校の競技かるた部顧問として生徒たちを導いていた。
そんな中、さっそく変化が訪れる。店を出た奏と駒野が歩いていると、レストランでバイト中だっためぐると目が合う。バイトを終えためぐるは、2人と一緒に帰路につくことに。奏はめぐるに、自分が競技かるたを始めた経緯を明かす。
千早について奏が「大切な友人であり、私の憧れ」と語ったとき、「ちょっとわかります。私の近くにもいたので。そういう漫画の主人公みたいな子」と言っためぐる。その相手である、めぐるの小学校時代の同級生・月浦凪(原菜乃華)と、梅園高校の文化祭で企画した競技かるた部の実演会で対戦することに。
めぐるは、凪がいると知って逃げ出す。だが、追いかけてきた奏に背中を押され、仮面をつけて戻る。めぐるにとって、やり遂げたかったのは、なんでもできる凪に勝つこと。だが、試合としては負けたものの、「めぐり逢ひて」の札を取ることができ、奏や部員の与野草太(山時聡真)とハイタッチし、喜びを分かち合う瞬間を経験した。
めぐるとの出会いで奏もまた、今はなりたかった自分になれていないものの、青春時代があることで「何度でも立ち上がれる気がする」と気付き、千早に競技かるた部顧問になったことをメールで報告した。
映画「ちはやふる」ファンにはうれしい始まりとなった。奏と共に青春を駆け抜けたメンバーを演じた広瀬や森永のほか、野村周平、矢本悠馬、佐野勇斗、優希美青の出演も発表されているが、映画のシーンの挟み込みや過去とのリンクがたくさんあった。リンクしていたところでいえば、例えば文化祭の準備のために畳を教室に運び入れるシーン、奏が和歌を解説するシーンなど。そして凪が髪を耳にかけるしぐさは千早のようだった。
めぐるにとって運命の札となる「めぐり逢ひて」は、友情の歌とされる。「漫画の主人公みたい」ではない主人公・めぐるがどんな友情に巡り合い、青春の日々を過ごしていくのか楽しみだ。
視聴者からは「初回から胸アツ」「OBが出てくるのもアツい」「青春が詰まってる」「青春がまぶしい」「若者がキラキラしながら頑張るドラマ良いよ」などの声が届いた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

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