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欧州最大級の自動車イベント

今年もグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード7月10日~13日)の時期がやってきた。欧州における自動車業界最大のイベントの1つだ。

【画像】アルピナ創業家が新事業を設立! スタイリッシュな高性能GT発表【ボーフェンジーペン・ザガートを詳しく見る】 全17枚

MGやアストン マーティン、ランザンテといった英国ブランドだけでなく、BMWホンダヒョンデなど数多くのメーカーが新型車の発表を控えている。

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グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで注目しておきたい発表をまとめる。

今回は、今年のフェスティバル・オブ・スピードで注目すべき重要なクルマを、メーカーのアルファベット順に紹介する。

アルピーヌA110 R Ultime

アルピーヌA110の生産は来年をもって終了する予定で、このUltimeが最後のモデルとなる。最高出力は350ps(既存のRより50psアップ)で、標準のトランスミッションの限界を超えるため、新しい6速ユニットが採用されている。カーボンファイバーを随所に使用し、車両重量を1120kgに軽量化。アグレッシブエアロパーツも装備している。価格は27万6000ポンド(約5500万円)からで、生産台数は110台限定。フェスティバル・オブ・スピードは、このモデルが全力で走るところを生で見られる唯一のチャンスになるかもしれない。

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アルピーヌA110 R Ultime

アルピーヌA290ラリー

アルピーヌの電動ホットハッチ、A290のラリー仕様モデル。リミテッドスリップ・ディファレンシャル、大型ブレーキハイドロリックハンドブレーキを採用し、観衆を楽しませるために外付けスピーカーも装備されている。

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アルピーヌA290ラリー

アルピーヌA390

ポルシェ・マカンへの対抗馬となるアルピーヌの新型A390が、フェスティバル・オブ・スピードで英国デビューを果たす。来年発売予定で、価格は6万ポンド(約1200万円)程度。3モーターのパワートレイントルクベクタリングを採用し、スポーツカーのA110の俊敏性を再現している。

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アルピーヌA390

アルピーヌ・アルペングローHy6

水素燃焼のデモカーで、最高出力750psを発生する3.5L V6ツインターボの水素エンジンを搭載している。その最大回転数は9000rpmに達するという。

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アルピーヌ・アルペングローHy6

アストン マーティンDBX S

アストンの高級SUV、DBXのパフォーマンス重視の新モデル。最高出力727psという驚異的なパワーで、フェラーリ・プロサングエを凌駕する。グッドウッドのファースト・グランス・パドックで実車を見ることができる。

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アストン マーティンDBX S

アストン マーティン・ヴァルハラ

フェスティバル・オブ・スピードは、1079psを誇るアストン マーティンの新しいハイパーカーが地元で走る姿を初めて目にするチャンスだ。ヴァルハラの生産はまもなく開始される予定だ。

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アストン マーティン・ヴァルハラ

アウトモビリ・ミニャッタ・リナ

このイタリア製の2シーターは、印象的なスピードスターボディ、自然吸気の5.0L V8エンジン、マニュアル・トランスミッションを備え、1960年代のスポーツカーへのオマージュとなっている。

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アウトモビリ・ミニャッタ・リナ

ベントレー・ベンテイガ・スピード

ベントレーのラグジュアリーSUV、ベンテイガのパフォーマンスモデル。従来のW12エンジンから新しい4.0L V8ツインターボエンジンに換装されている。最高出力650ps、最大トルク86.7kg-mで、0-100km/h加速3.4秒を誇る。

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ベントレー・ベンテイガ・スピード

BMW M2 CS

BMWジュニアスポーツカーが、コンペティション・スポーツ(CS)仕様となって登場。最高出力500ps(通常のM2より50ps強力)と最大トルク66.2kg-mを発揮する。カーボンファイバーを多用することで、車両重量を1700kgに抑え、0-100km/h加速を3.8秒で達成する。グッドウッドでは、英国初の一般公開となる。顧客への納車は、夏の終わりに開始される予定だ。

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BMW M2 CS

BMWコンセプト・スピードトップ

昨年に強烈な印象を残したコンバーチブル『スカイトップ』が、流線型のシューティングブレークに生まれ変わった。幸運な少数のBMW愛好家のために限定生産される予定だ。BMWグループのデザイン責任者、エイドリアン・ファン・ホーイドンク氏によると、このモデルは「現在のモデルとは意図的に対照的な存在」として考案されたという。誰かのコレクションに収められてしまう前に、実物を見る唯一のチャンスかもしれない。

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BMWコンセプト・スピードトップ

BMWビジョン・ドライビング・エクスペリエンス

4基のモーター、ダウンフォースを生み出す5つのファン、1835kg-mものトルク……。ビジョン・ドライビング・エクスペリエンスは、EV時代におけるドライビングの楽しさを表現したBMWのマニフェスト的存在だ。同社のパフォーマンスモデルは引き続き後輪駆動に重心を置き、従来よりも10倍速く反応する制御エレクトロニクスを採用している。英国では初登場となる。

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BMWビジョン・ドライビング・エクスペリエンス

ボーフェンジーペン・ザガート

アルピナの創設者一族であるボーフェンジーペン家が、新しいコーチビルディング会社を設立し、その最初のモデルが『ザガート』となる。BMW M4をベースに、デザイン会社のザガートがスタイリングを手掛けた。最高出力611psと最大トルク71.3kg-mを発揮し、0-100km/h加速は3.3秒、最高速度は300km/h以上だ。

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ボーフェンジーペン・ザガート

カラム・ウッド&ピケット・ミニ

ジャガーチーフデザイナー、イアンカラム氏がミニのレストモッドを手掛け、ロンドン市内を疾走するホットハッチに仕上げた。フェンダーが広くなり、ディープディッシュホイールが装着され、Aシリーズエンジンは1310ccに排気量アップされている。これにより最高出力112psを発揮し、強化トランスミッションの装着が必要になった。

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カラムウッド&ピケット・ミニ

デンツァB5

BYDの高級ブランドであるデンツァ(騰勢、Denza)から、ランドローバー・ディフェンダーに対抗する新モデル『B5』が登場。4WDのボディオンフレームに最高出力686psのプラグインハイブリッド・パワートレインを搭載し、フェスティバル・オブ・スピードで一般公開される。販売は来年から開始予定だ。

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デンツァB5

デンツァZ9 GT

デンツァの欧州初導入を飾る最初のモデル、Z9 GTは、ポルシェパナメーラやタイカンと競合することになるだろう。最高出力870psのプラグインハイブリッドまたは965psのバッテリーEVの2種類が用意されている。

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デンツァZ9 GT

エキセントリカ・ディアブロ・レストモッド

「究極のディアブロ」を自称するレストモッドで、ランボルギーニの伝説的なフラッグシップモデルの潜在能力を解き放つことを目指している。シャシーはカーボンファイバーで強化され、ブレーキも改良、トラクションコントロールが追加され、V12エンジンは新しいカムシャフトスプリングでチューンアップされている。また、「ポップダウン」式ヘッドライト、大型ウィング、露出したエグゾーストパイプなど、デザインも一新されている。グッドウッドヒルクライムに参加予定で、実際の走行シーンを見られるのは今回が初めてとなる。

(翻訳者注:記事は後編へと続きます。)


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