イタリアのパオロ・ソレンティーノ監督の新作「La grazia(原題)」が、第82回ベネチア国際映画祭の開幕作品に選ばれた。

米バラエティによれば、ソレンティーノ監督作「The Hand of God」(ベネチア国際映画祭銀獅子賞受賞)、「グレート・ビューティー 追憶のローマ」(アカデミー賞外国語映画賞受賞)などに出演してきた名優トニ・セルビッロが、本作で監督と7度目のタッグを組んだ。プロットの詳細は不明だが、イタリアが舞台のラブストーリーとのことで、コンペティション部門に出品される。

第82回ベネチア国際映画祭は、アレクサンダー・ペイン(「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」)がコンペ部門の審査委員長を務め、8月27日から9月6日まで開催される。

ソレンティーノ監督は、第77回カンヌ国際映画祭のコンペ部門に出品された「パルテノペ ナポリの宝石」が、イタリアで自身の作品として最大のヒットを記録した。同作は、人魚伝説が根付くナポリに生を受け、街を意味する"パルテノペ"と名付けられた美しいひとりの女性の生涯を描いた物語で、8月22日から日本公開される。

Photo by Massimo Insabato/Archivio Massimo Insabato/Mondadori Portfolio via Getty Images