
参議院選挙についてSNSのX上でどのようなワードに関心が集まっているのか? ANNがすべての投稿を対象に分析ツールを使って調査を行った。
シリーズで分析する10党のうち今回は自民党と公明党を特集する。
テレビ朝日選挙本部の秋本大輔記者はこの調査について「Xの全ての投稿を対象に政党名や政策ジャンルなど約100個のキーワードを設定し、分析ツール(Meltwater)を使用して調査」したものだと説明。
そして、注意点として「データはあくまで『投稿数』で『投稿者の数』ではない」「投稿の内容が肯定的または否定的かの区別はなく、あくまで『数』を積み上げて今X上でどれだけ話題になっているかを分析したもの」と補足した。
例えば、この調査によって、公示日である7月3日から9日まで、「自民党」というワードと共に「参院選」「外国人」「石破首相」などの言葉が投稿されていることがわかる(分析画面では投稿数と文字の大きさは比例する)。
失言がX投稿に影響?

調査期間を「7月9日のみ」とすると「鶴保庸介氏」が目立つ。
これは“地震に関する失言”などが影響したものと思われる。
「お願い」が頻出の理由

次に、公明党が含まれる投稿について、公示日から9日まで見ていくと「お願い」というワードが大きく表示される。
この点について秋本記者は「やはり選挙期間なので『投票お願いします』などの言葉はどの政党でも出やすくなっている」と説明した。
公明党は「減税」について多く発信

続いて、自民党と公明党の候補者がX上でどのような政策発信を行なったのか分析していく。
秋本記者は「自民党は『物価高』『賃上げ』『教育問題』など、バランスよく政策に関するワードを発信している。加えて、『安全保障』や『外国人問題』など“保守寄り”の政策の発信も多いことがわかる」と説明。
公明党については「自民党と対照的に『減税』について最も多く発信している。連立を組む自民・公明だがX投稿では、政策発信に関する文言に“乖離”がある」とした。
自民党は「オリジナル投稿」が多い

最後にX投稿の「種類」についてみていく。
秋本記者は「Xの使い方も各党でそれぞれ特徴が出ている」と述べた。
「自民党は『オリジナル投稿』が多く、誰かの投稿に対して返事をする『返信』は少ない。対して公明党は『オリジナル投稿』より『返信』が多い。自民党はどちらかというと何かしらの情報を発信するためにXを使う傾向があるように見える。一方、公明党はフォロワーに返信してコミュニケーションをとるためにもXを使っているようだ」
(ABEMA/ニュース企画)

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