
この記事をまとめると
■多くのトラックが中古車として販売されている
■中古車サイトのトラックの詳細には見慣れない項目が多数
■乗用車にはないトラックならではの項目について解説する
ターボの有無や馬力を表示
乗用車に中古車市場があるように、トラックにもさまざまな中古車が出まわっているが、その内容はトラックならではの項目が多いことに気が付いた。
そこで、中古トラックとはどんなものなのかを中古販売サイトを巡って調べてみた。
まず、誰もがよく使う中古車サイトで「トラック」と調べてみたところ、軽トラックから大型トラックまで約1万8000台がヒットした。価格が安い順に並べてみると、やはり表示されるのは軽トラックからだった。逆に価格が高い順に並べてみると、3000万円近いトラックが売られていた。大型トラックは全般的に高価なものが多いが、普通に走っているトラックもじつは高級スポーツカー並の価格なのだ。
では、次に売られているトラックの詳細を見てみよう。中古トラック特有なのは、なんといっても普通車では見られない項目があることだろう。その一例が、最大積載量、架装部分のメーカーや形状、ターボの有無や馬力表示だろう。
とくに馬力表示するのは一般的な乗用車の場合は、パワーをセールスポイントにしているチューニングカーくらいだろうから、トラック特有の項目といえる。もちろん重量物を運ぶことが多いトラックの場合、どれほどのパワーがあるかは重要なポイントだからこそのパワー表示だ。
架装部分のメーカーも表示!
さらに、トラックは架装部分のメーカーが書かれていることも多く、これまた知識がないと何を意味しているのかわからない部分でもある。
たとえばパブコ、トランテックス、などがその架装メーカーの名前だ。
「減トンとなる場合がございます」という注意書きもトラックならでは。減トンとは、規定の最大積載量よりも積載量を減らして登録手続きをすることだが、中古トラックのなかにはそうした個体が含まれていることもある。こちらも購入するなら注意が必要な項目だ。
そのほか、トラックのアピールポイントが記入されている部分を見ると、専門用語やトラック用パーツの名前が満載で、じっくり読み解くのも面白い。その一部を紹介するが、1回で全部わかるのは現役のトラックドライバーくらいだろうか。
では最後に中古トラックを買うときの初歩的な注意点を紹介しておこう。
一般的な乗用車は車体、エンジン、室内をまとめて1台のクルマとして販売されている。しかしトラックは、エンジンやキャビンとは別に、クレーンや冷蔵庫、冷凍庫など架装部分が別となっているケースが多々ある。そのため、エンジンはしっかり整備されているのに、クレーンが動かない、冷蔵庫が冷えないなどの特殊なトラブルも珍しくない。
さらに、エンジンオイル交換記録があるとないとでは大きな差が出る部分だ。トラックは長距離を走るため、定期的なメンテナンスがエンジンの寿命と密接に関係している。しっかりと定期的な整備を工場やディーラーで行っていれば、オイル交換の時期や量などが記録された整備簿やシールがボディに貼られているので確認してほしい。
そして最後になるが、エンジンからの異音やマフラーからの白煙、もしくは大量の黒鉛も注意したいポイントとなる。

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