
Razerは7月11日、同社の代表的なゲーミングマウスシリーズ「DeathAdder」の最新モデル「DeathAdder V4 Pro」を発表した。7月25日より販売開始、価格は2万8980円。
DeathAdderシリーズは、プロのeスポーツシーンでも支持されてきた定番モデルだが、今回のV4 Proでは、形状や使い心地を変えることなく、内部構造と主要テクノロジーを全面的に刷新。
開発には、Team Razerに所属するプロプレイヤーの意見が深く反映されており、Counter-Strike 2のトッププレイヤー「ニコラ・“NiKo”・コヴァッチ」といった選手たちのフィードバックが重要な役割を果たしたという。
外観は従来のデザインを踏襲しつつも、ポストコンシューマーリサイクル素材など、環境配慮型の素材を採用。従来のプラスチックよりも重量があるものの、内部構造の見直しによって本体重量は56gに抑えられており、前モデルのV3 Pro(63g)よりも7g軽くなっている。
さらに、マウスソールの面積も拡大され、滑りやすさが向上。操作中の引っかかりや抵抗が軽減され、より繊細なマウスコントロールが可能だとしている。
注目すべきは、すべての主要入力機構が光学式に刷新された点だ。新たに搭載された第4世代の光学式スイッチは、クリック感と応答性、クリック寿命のすべてを高い水準で両立しており、物理的な接点がないため、チャタリングやダブルクリックといったトラブルが発生しにくく、長期間安定した操作性を維持できるとする。
また、新開発のオプティカル式スクロールホイールも搭載され、機械式にありがちな逆スクロールやコスクロールといった誤動作を回避。スクロール操作においても極めて高い精度と安定性を実現している。
通信面では、最新の「Razer Hyperspeed Wireless Gen 2」技術を搭載し、有線・無線ともに8,000Hzのポーリングレートに対応。これにより、レイテンシーはわずか0.29msと、前世代モデル(0.46ms)より37%の高速化を実現している。
加えて、レシーバー(ドングル)も刷新され、従来の台形型から安定性の高い半球型に変更。筐体内のアンテナ配置も最適化され、通信の安定性が向上している。
そのほか接続状態やポーリングレート、バッテリー残量を表示するLEDインジケーターも搭載され、ユーザーの使用状況をリアルタイムで可視化する仕組みも導入されている。
主要なスペックは、ポーリングレート最大8000hz、最大感度45000DPI、最高速度が900IPS、最大加速度は85G。スイッチ寿命は1億回で、バッテリー寿命が1000Hzで最大150時間、800Hzで最大22時間。
カラーラインアップはブラック/ホワイトの2色で、製品サイズは幅68×長さ128×高さ44mm、重さは56g(ホワイトは57g)となる。

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