
森下も主軸として勝負強い打撃でチームをけん引している(C)産経新聞社
阪神が強い、強すぎる。
阪神は10日の広島戦(マツダ)に6-3と勝利。これで2リーグ分立後、球団最長タイの11連勝を飾った。2位とのゲーム差は9.5と独走態勢を固め始めた。
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攻撃面では2回に主砲、佐藤輝明が2試合連続となる23号ソロで先制。
その後一時逆転を許すものの、7回に打者一巡の猛攻で再び広島を突き放す。2点を追う一死二、三塁で代打で出た糸原健斗がしっかり犠飛を決めると、中野拓夢の適時打で同点とする。こうなると阪神の勢いは止まらない。二死一、二塁から森下翔太が代わりばなの森浦大輔を捉え、センターへの適時二塁打をマーク、佐藤輝にも二死二塁から同じくセンターへエンタイトル適時二塁打が飛び出し、この回は一気に5点を奪い、逆転に成功。
8回からは石井大智、9回からは岩崎優と鉄壁の救援陣も登場、圧巻の11連勝を飾った。
投打がかみあっての快勝、リーグの貯金を独占する18で着々とV奪回への道を歩むが、逆に直接対決で3連敗となった広島は借金1となり、3位タイに後退。この日、試合がなかった巨人が勝率の差で2位に浮上も9・5ゲーム差となり、ついに阪神以外の5球団が借金生活という異常状態に陥った。
これもあまりの阪神の強さに起因するものだが本来であれば、ここから夏場のし烈な戦いが本格化し、多くの球団ファンが一喜一憂し、ペナントレースが盛り上がっていくのが恒例。
しかし今季は藤川監督率いる、あまりの阪神の強さには他球団ファンからもSNS上で「もうセ・リーグは終了です」、「今シーズンは終わったな」、「この勢いは簡単に止まらない」「阪神、強すぎ」「どうやったら勝てるの」と阪神に独走を許す他球団のふがいなさを嘆く声もあふれた。
この1強5弱ぶりには試合の中継解説(NHKーBS)を務めた広島OBの大野豊氏もペナントの興味をそがないためにも、1位のチームとのゲーム差は5ゲーム差以内が望まれると他球団の奮起を促しながら、これ以上、阪神が走るようでは「この先ちょっと、(他球団ファンは)楽しみがなくなりますよね」と心配する様子も見せた。
阪神以外のチームが借金生活に突入となったことでマジック点灯も目前、オールスター前にマジック点灯となれば、こちらも異例の速さとなる。
現状ではどのポジションを見ても死角が見当たらない藤川阪神に追いつくチームは出てくるか。他球団も意地を見せたいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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