
MC20から車名変更 5年目のフェイスリフト
マセラティは、7月10日に英国で開幕したグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、新型スーパーカー『MCPura』を発表した。
【画像】MC20がアップグレード! 最新V6スーパーカー【マセラティMCPuraを詳しく見る】 全17枚
2020年に発売されたMC20のフェイスリフト版であり、改良に伴い名称を変更した。グレカーレやグラントゥーリズモといったブランド最新モデルと足並みを揃えつつ、マクラーレン・アルトゥーラなどの新たなライバルを標的に見据えている。
マセラティによると、『Pura』という名称は「純粋」なキャラクターを反映したものだという。「純粋なスピード、純粋なラグジュアリー、そして純粋なイタリアの情熱を形にしました」と同社は述べている。
MCPuraは3.0Lのネットゥーノエンジンを引き続き搭載し、Tremec製の8速デュアルクラッチ・トランスミッションを介して、最高出力630psと最大トルク73.4kg-mを後輪に伝達する。
0-100km/h加速2.9秒、0-300km/h加速はわずか8.8秒とされている。
抑制の効いた上品なスタイル 9月生産開始
メカニカル面で大きな変更はないが、サーキット専用車のMCXtremaをモデルにした、新デザインのグリルとディフューザーを備えている。リアのすっきりとしたディフューザーデザインは、モデル全体の控えめなスタイリングと調和している。デザイナーのクラウス・ブッセ氏は、こうした上品な特徴がMC20の魅力を支えていると力を込める。
「このデザインは装飾的なものではありません」とブッセ氏は言う。「明確な目的があるのです。すべてのライン、すべての要素が、空力効率、冷却性能、パフォーマンスを追求し、エレガントな抑制感で包まれています」
同氏はさらに「これこそ純粋さの実現です」と付け加えた。
一方、1953年のマセラティA6 GCSのツインスポークホイールを彷彿とさせるホイールデザインや、新しいカラーオプションも追加された。アクア・レインボーは、光の加減によって色合いが変化する3層構造の特殊な塗装となる。
車内にもさりげない改良が施され、アルカンターラの使用量を増やして高級感を高めている。オプションとして、MC20 GT2レーサーから着想を得た、上下部がフラットなステアリングホイールとLEDギアシフトインジケーターが選択可能だ。
固定ルーフのクーペとコンバーチブルのチェロは、いずれも9月に生産開始され、翌月から顧客への納車が始まる。
マセラティによると、MCPuraの生産台数は限定されないものの、受注生産であり、高度なカスタマイズが可能であるため、2台として同じクルマはないだろうとしている。
価格はまだ発表されていないが、従来モデルの23万ポンド(約4500万円)よりも高価になる見通しだ。
■グッドウッド・フェスティバル2025の記事
マセラティ新型『MCPura』発表 630馬力の3.0L V6搭載 デザインもリフレッシュ
レクサス新型スーパーカー初公開! V8サウンド轟かせる2台の試作車 来年発売か

コメント