
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『布野くんと美浦くん』の7話『一人で水族館に行ったら推しがいた話』を紹介する。作者のはちすさんが、5月16日にX(旧Twitter)にて本作を投稿したところ、1.3万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、はちすさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■推しに彼氏ができていたことを知り傷心していると…
布野は、推しである美浦に彼氏ができていたと知り放心していた。BL漫画を読んでも頭に入らず、彼をモデルにした小説の続きを書こうにも上手くいかず、一緒に訪れる予定だった水族館に1人で向かう布野。しかし溜息をついていると、気づけば横に美浦本人がやってきていた。
美浦からの誘いを断って1人で水族館に来ていたことを指摘された布野は、気まずさを覚えつつ彼氏と一緒に水族館に来ているのか尋ねる。美浦は衝撃を受けた表情を見せたが、彼氏と一緒だと答えた。その後いたたまれなくなり、彼氏のもとへ戻るように促す布野。すると美浦は“彼氏のもとへ戻る”と言いながら布野へ寄りかかり…。
このすれ違う2人を描いた漫画を読んだ人たちからは、「顔が良過ぎて声出る」「からかう表情たまんないねこれは」「揺らされまくるのかわいい」「めちゃくちゃ湿度高くて好き」など、多くのコメントが寄せられている。
■こだわり抜いて描かれた表情で魅せる感情
――『一人で水族館に行ったら推しがいた話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
『布野くんと美浦くん』という創作BLシリーズの第7話として制作しました。『布野くんと美浦くん』を創作したきっかけは、「強烈な個性を持った2人がお互いにややズレた好意を向け合ったらどうなるか?」という好奇心からです。(平凡腐男子である布野くんは美浦くんを「推し」として好きですが、美人モデルである美浦くんは布野くんを恋愛(執着)の対象として好意を寄せています)
――本作では、美浦に翻弄される布野が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
本作に限りませんが、キャラクターの表情を何よりも大事にこだわって描くようにしています。特に美浦くんは性格に裏表があって本音を隠していることが多いので、仮面を貼り付けている時と素に戻ってしまった時の表情の差に注目していただけるとより楽しんでいただけると思います。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
布野くんが自分の服装を気にしてしまうところです。「1人だからいいや」と気楽にラフな服装で出かけたところ、知り合いに会ってしまい「もっとオシャレしとくべきだった…!」という経験は自分にもあるので、「分かるよ布野くん…」と思いながら描きました(汗)。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
自分自身が腐男子なこともあり、布野くんの腐男子エピソードは日常生活や推し活から思いつくことがよくあります。
――今後の展望や目標をお教えください。
これからも自分のペースでこの2人の物語を好きなだけ描き続けたいです。また『布野くんと美浦くん』は同人誌にもまとめているので、COMITIAやJ.GARDENなどのイベントにも引き続き積極的に参加して、読者の皆様に直接お渡しできる機会を増やしていこうと思います。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも読んでくださり本当にありがとうございます!最初は好奇心から描き始めた『布野くんと美浦くん』が、たくさんの人に楽しんでいただける作品になるとは思いませんでした。これからも楽しんで続きを描いていこうと思いますので、引き続き見守っていただけると嬉しいです!

コメント