X投稿数 主な政策の比較

 参院選を前に、外国人に関連する問題について、X上で関心が集まっている

【映像】外国人に関する各党の主な政策とは?

 ニュース番組『ABEMAヒルズ』では、ウズベキスタン出身でTrusted CEO/連続起業家のファリザ・アビドヴァ氏と、「参院選×外国人政策」の見方について考えた。

 参院選に関連して7月3日~9日までの間のX上の投稿を分析すると、外国人問題に関する話題が多く投稿されていることがわかった。

 個別の投稿内容を見ると、外国人による犯罪、医療や生活保護、土地の取得などがあがっている。

 ここで表示した投稿数を見る際は、すべてが外国人の待遇を問題視するような意見ではないことに注意が必要で、そうした意見に反対する意見も1件にカウントされている。意見の賛否はさまざまではあるものの、外国人問題をめぐる投稿自体が活発に行われていることがわかる。

 この現状を、ファリザ氏は以下のように分析する。

「例えば土地の購入が今、問題になっている。日本の場合はビザを取るのは難しいのに、土地は簡単に買えるといったように、仕組みが緩いところは多いと思う。長期的にはグローバル化が進むと考えられる中、外国人が増えれば今まで緩かった仕組みを悪用する人たちも出てくる。これまで緩かった仕組みを見直すいい機会になっているかもしれない」(ファリザ・アビドヴァ氏、以下同)

“外国人に関する政策”はヨーロッパの事例が参考に?

外国人に関する各党の主な政策

 一方、SNS上では外国人政策についてヘイトに近い意見も散見される。投票するにあたりどのように考えを深め、議論を重ねていくべきだろうか。ファリザ氏は以下のように主張する。

「日本人優先のルールを作り、最初から『日本はこういうルールです』というのをちゃんと発信する。例えばスイスの場合、外国人は土地を買えないルールがあるため、知った上で住むか住まないかを判断することになる。日本も日本の社会や経済にとって一番プラスになる方向で仕組みを作り明確に伝えると、悪用するケースも減り、ヘイトスピーチなども減ると思う」

 参院選では、各党が外国人に関する政策を打ち出している。ファリザ氏は、こうした政策を考える際には、移民に対応してきたヨーロッパの事例が参考になるという。

「例えば、仕事もなく税金も払えないけれど社会保障にはアクセスできる、そのためバランスが悪くなる、という問題は、北欧の移民の現状が参考になる。ヨーロッパの中でも、完全に成功している政策はまだ出てきていないが、各国が10年以上、このテーマでトライ&エラーをして解決しようとしている。その中でうまくいっているプロセスから学ぶことができるのではないか」

ANN X全量調査
調査方法:Meltwaterによる分析
調査期間:7月3日~9日まで 
調査対象:公開されている全アカウントの投稿(リポスト、引用ポスト、返信も含む)
     ANNが設定した参院選の主な政策に関連するワード

(『ABEMAヒルズ』より)

「外国人問題」がXの投稿数トップに…参院選の外国人関連政策は?海外出身起業家「“緩い仕組み”は見直す機会に」