
アニメ「SAKAMOTO DAYS」の第2クールが7月14日(月)より放送を開始する(毎週月曜深夜0時よりテレ東系列ほか/ABEMAほかにて配信)。新クールの幕開けを前に、ABEMAでは現在第1クール全話を無料配信中だ。坂本ファミリーの日常と殺し屋世界の非日常、ユーモアと渾身のアクション、次第にシリアスになっていくストーリー……第1クールの振り返りと共に、第2クールでのポイントをチェックしていく。
■ギャグと緊迫感のギャップが魅力の坂本のアクション
「SAKAMOTO DAYS」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の鈴木祐斗による同名漫画が原作。かつては同業者も恐れる伝説の殺し屋だった男、しかし、現在はのどかな田舎町で坂本商店を営む店長。それが本作の主人公、坂本太郎(CV.杉田智和)だ。鋭利だった殺し屋時代の面影は消え、今はふくよかな中年のおじさんだが、その実力は少しも色褪せていない。
普段は家族想いの穏やかで寡黙な坂本だが、愛する妻・葵(CV.東山奈央)と娘の花(CV.木野日菜)を守るため、いざ戦いとなると超人的なスピードと力で敵を圧倒する。しかも、使う武器にするのは飴やペンなど身近にある日常のものばかり。このミスマッチが緊張と笑いという絶妙な緩急を生み、とりわけ第3話「シュガーパークへようこそ!」では遊園地を舞台にしたドタバタ劇とアクションが交錯し、笑いと緊迫感がしなやかに両立する印象深い回だった。
殺し屋ものではあるが、今の坂本が大切にしているのは家族との平和な日常。クールだが殺伐としない雰囲気、よりアットホーム感の強いコメディーは、同系ジャンルの「SPY×FAMILY」ともまた違った魅力を秘めている。
■第2クールで坂本ファミリーに迫る凶悪死刑囚たち
第2クールに向けて今の坂本の状況を整理してみると、その首には10億円の懸賞金がかけられている。賞金狙いの殺し屋に狙われる中、家族を守る心強い味方としていてくれるのが、殺し屋時代の部下、朝倉シン(CV.島崎信長)、元マフィアの陸少糖(ルー・シャオタン/CV.佐倉綾音)、フリーの殺し屋で凄腕のスナイパー、眞霜平助(CV.鈴木崚汰)という、坂本ファミリーの一員となった3人だ。
そして、坂本に懸賞金をかけたのが、正体不明の人物、スラー(CV.浪川大輔)である。腕のある殺し屋を集め、殺し屋殺しを遂行する謎の人物であり、能力や素性、行動の目的などは一切分かっていない。第1クールの最終話ラストでは、スラーが脱獄させた4人の第一級死刑囚が登場。スラーの組織の幹部と接触し、日本に潜んでいる状況が明かされている。
殺しが仕事の殺し屋とは違い、殺しが生活という猟奇殺人者たち。危険な相手に違いないが、そうであればなおさら野放しにはしておけないと坂本たちは迎え打つ決意をする。それがつまり、最愛の家族の日常を守ることにもなるからだ。
一方、坂本ファミリーとは別にスラー一派と敵対しているのが、かつて坂本も属していた殺し屋たちの組織、殺連だ。スラーに殺し屋を殺されている彼らもスラーの行方を追っており、殺し屋界の最高戦力ORDERも出動している。三つ巴の戦いはどうなるのか。物語の舞台はより広がる予兆を見せている。
■ファン好反応の第2クールメインPV
現在、アニメ「SAKAMOTO DAYS」の公式サイトでは、第2クールのメインPVが公開中だ。そこではスラーと対峙する坂本、坂本の過去の記憶、葵を襲う死刑囚、強くなろうと決意するシン、戦いに出るORDERなど、情報が満載。また、坂本の殺し屋時代の同期・赤尾リオン(CV.能登麻美子)、彼女の姪の赤尾晶(CV.M・A・O)、スラーの組織の男・楽(CV.内山昂輝)ら新キャラクターの姿も公開されている。
第1クールでは作画に力強さが足りないという声があったが、今回のPVには「作画むちゃくちゃ出来上がってる」「楽の声が正解すぎる」「アキラもついに登場、とてもかわいい」「これは期待できる」など原作ファンも好反応を示している。どんな幕開けとなるのか、非常に期待できる映像と言えるだろう。
※島崎信長の「崎」は、「立つ崎」が正式表記。

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