
グッドウッドで有終の美
ホンダは、7月10日に英国で開幕したグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、シビック・タイプRの特別仕様車『アルティメット・エディション』の実車を公開した。
【画像】欧州で愛されるホンダのホットハッチ【シビック・タイプRアルティメット・エディションを詳しく見る】 全8枚
欧州向けのタイプRの生産は2026年に終了する。今回のアルティメット・エディションは、その28年間にわたる歴史を祝う最終モデルとして40台限定で販売される。
欧州向けのラインナップからタイプRを外す理由について、ホンダは「業界の変化に伴い、当社のモデルラインナップも欧州の規制に合わせて進化しなければならない」と述べている。
これは、欧州連合(EU)と英国で導入される新たな排出ガス基準にタイプRが適合しないためだ。
アルティメット・エディションは、シグネチャーカラーであるチャンピオンシップホワイトのボディに、伝統的な内装色を連想させるレッドのレーシングストライプが施される。
インテリアには、ドアのスキッドプレートやセンターコンソール周辺など、カーボンファイバーのディテールがふんだんに採用されている。
価格はまだ発表されていないが、従来のシビック・タイプRの4万8900ポンド(約970万円)よりも大幅に高くなる見込みだ。
生産予定の40台のうち、10台が英国向けとなる。ホンダは、先着順で販売すると発表している。
欧州および英国では、「ホットハッチ」と呼ばれる高性能のハッチバックモデルの人気が高いが、近年その販売車種は縮小しつつある。すでにフォード・フォーカスSTやヒョンデi30 Nが販売を終了し、前輪駆動モデルとしてはフォルクスワーゲン・ゴルフGTI、ポロGTI、ミニ・ジョン・クーパー・ワークスなどが残るのみ。
四輪駆動モデルは、ゴルフR、 トヨタGRヤリス、メルセデスAMG A 45 Sなど比較的堅調だが、排出ガス規制やEVへの移行に伴い、その存続は脅かされている。
シビック・タイプRは英国で28年、6世代にわたって販売されたが、最初のモデル(1997年後半発売)はホンダの現地法人によって正式に販売されたものではなく、日本からの並行輸入車だった。現行モデルは第6世代にあたり、最高のドライバーズカーの1つと広く評価されている。
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