
昨年世界一のドジャースが苦しい時期を迎えている。
7月9日(日本時間10日)のブルワーズ戦にサヨナラ負けで、19年4月以来6年ぶりとなる6連敗を喫した。
タイラー・グラスノーが先発で復帰、5回1失点と明るい材料もありながら、救援陣が終盤につかまり、最後は力尽きた。
大谷翔平が投手として本格復帰を目指し、短いイニングでの調整登板を進める中、ブルペンの整備は世界一連覇に欠かせないピースとあって、7月末のトレード期限まで動きがあるか、注目されている。
MLBアナリストのジェフ・パッサン氏は現地10日(日本時間11日)に『ESPN』に「2025年MLBトレードデッドライン」として、各球団のトレード候補選手について考察を加えている。
ドジャースでは投手陣の拡充が必要として同氏が目を向けたのはツインズ守護神、剛腕で知られるジョアン・デュランだった。
27歳右腕は今季ここまで42試合に登板して5勝3敗14セーブ、防御率1.52と安定したパフォーマンスを残している。
平均160キロ超の剛速球に加え、大きく曲がるスプリット、ナックルカーブなど変化球の制球良くメジャー打者を封じ込めている。かつて105マイル(約168キロ)も記録した剛腕の存在がクローズアップされている。
パッサン記者は「ドジャースは毎年トレード期限を迎えるたびに大型移籍を狙っている」としながら、デュランに関して実績含め「その対象にふさわしい」と記す。
同記者は「相手からの要求は相当なものになるだろう」とツインズ側も守護神のデュランをリリースするかは不透明としながら、ド軍にも補強を急ぐ理由もあるとした。
「ドジャースとしてはショウヘイ・オオタニの全盛期を無駄にしている時間はなく、あらゆる面で傑出した選手を揃えたチーム」を作る必要があるとした。
ド軍は今季、投手陣に多くの故障者を抱え、やりくりに苦労していることは明確。
「単純に1人の投手を加えるだけでは大きなインパクトにはならないが、その1人がデュランということになれば、話は別。ブルペン陣は驚異的なユニットになるだろう」と仮に加われば、大きな相乗効果を生むとした。
昨年もチームではシーズン途中にトミー・エドマン、ジャック・フラハティを獲得、ポストシーズンに向けて戦力を整えていった。
果たして常勝軍団の判断は?今後も7月末のトレード期限までの動向が高い注目を集めていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

コメント