
新井監督にとっても勝負をかける3年目となる(C)産経新聞社
阪神の連勝が11で止まった。
11日のヤクルト戦(甲子園)に先発した村上頌樹が2回に7連打を食らって1イニング6失点の乱調。ヤクルト、内山壮真に満塁弾を浴びるなど2回6失点KO、打線も3点を奪うなど食らいついたが、一歩及ばず連勝は11でストップとなった。
【忖度なし】セリーグの異常︎阪神以外が全て借金生活
︎なぜこんなに差がついたのか?阪神以外が波に全く乗れない理由を話します!
しかしここにきて圧倒的な強さを見せる阪神は11連勝のさなかに、巨人、DeNA、広島をいずれも3タテと無類の強さを発揮、逆に他球団は弱みを見せた形となったがどうして、ここまで差が開いたのかにも改めて球界内から考察の声が上がっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は11日に自身のYouTubeチャンネルに「【忖度なし】セリーグの異常!!阪神以外が全て借金生活!!なぜこんなに差がついたのか?阪神以外が全く乗れない理由を話します!」と題した動画を更新。独走を許した背景に独自の考察を加えている。
まずリーグ2位の巨人に関しては、主砲、岡本和真を欠いたことが大きいとした。「柱が折れたからね」と表現。続いて「岡本がいなくて、戦い方すら変えなくてはいけなくなった」と大幅なモデルチェンジを強いられたことも、結果につながっているとした。
若手では泉口友汰が頭角を現してきたのが明るいニュースとしながら、先発陣では開幕投手を務めた戸郷翔征がシーズン2度の抹消と不振に悩まされている。
「エースと4番がいない状態でなぜ戦えるかと、そういうことだよな、答えは」と総括した。若手の伸びしろはポジティブな材料としながら、戸郷と岡本が帰ってくるまでは「歯を食いしばって、みんなで頑張らなきゃいけない」とした。
さらに先の3連戦で3タテを食らった広島に関しては「カープは悩み事が多すぎる」とずばり。
具体的には現在は故障離脱したルーキーの佐々木泰が伸びしろを見せていた時期に、サードが主戦場の小園海斗を「セカンドで使おうかとか、ショートで使おうとか」起用にゆらぎが出ていたとしながら、ほかの選手起用に関しても「試しが多い」とした。
長打力を持つ末包昇大を1番起用としたことも注目されたが、打順も猫の目打線となっていることで「ちょっと行き当たりばったりみたいな気がするんだよね」と、チーム運営に明確な指針を示せていないことも不安材料とした。
夏場は守備を固めるために、セカンドを菊池涼介と遊撃、矢野雅哉、三塁を小園海斗で固める布陣でいくかと思えば、「小園をセカンドで使おうかとか、ちょっと優柔不断なところが見え隠れするんだよね」と指揮官の起用に迷いが生じていることも、チームが乗れない材料と指摘。
「うちの戦い方はこれがベストというのは見せてほしい」とコメント。若手を試す時期は本来今であれば、終わってないといけないとした。
内野布陣は小園サード、矢野ショート、菊池セカンドで固めるのが「普通」としながら、現時点で守備位置を日々変更したりなど、レギュラーを固められないところに苦しさがあるとした。
広島はリーグ戦再開後は3得点以下と得点力不足が深刻となっている。ベンチも浮上を目指して様々な策を考えるが、うまく回っていない現状がある。
動画内では他球団についても考察を加えている。
藤川阪神の勢いが際だつとともに、セ・リーグ他球団はペナントの灯を消さないためにもここが踏ん張りどころといえる。今後の戦いぶりも注目を集めていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

コメント