
自作PCの趣味性が高まり、高品質・高価格のパーツが市場の中心となっている印象がある昨今。しかし、“節約系”の自作PCもうまくパーツを選べばまだまだ可能。Amazonプライムデーのセール対象品からお買い得感のある商品を探しました!
【CPU】
安価なのはAM4のRyzenだが、性能含めたコスパならAM5?
CPUはセール品はやや少なめも、人気はSocket AM4のRyzenシリーズ。ただ、性能面も含めたコスパを考えると、AM5という選択肢も有力になる。インテル系なら引き続き第12~14世代Coreシリーズだろう。
廉価自作PCの定番「Ryzen 7 5700X」。8コア/16スレッドでゲーミングPCにも。約2万2000円。
AM5対応の8000番台のRyzenで内蔵グラフィックは非搭載。約3万5000円。
4コアの第14世代Core 3。ゲームや動画編集のような使い方をしないのであれば十分過ぎる性能。約1万4000円。
【マザーボード】
エントリー系のチップセットか、もうワンランク上か
価格が大きく分かれるマザーボード。Core i5/Ryzen 5までの利用なら、安価な製品でも問題は生じないはず。エントリー系チップセットの製品なら驚くような価格のものもあるが、M.2スロットが1つで大丈夫なのか、(内蔵GPUを使う場合)映像出力端子は十分か、判断する必要がある。
マザーボードがなんと3480円! A520搭載のSocket AM3マザーでM.2スロットはPCIe 3.0止まりなものの、とりあえずPCを組むのは可能。
AM5マザーは1万円超えになってくる。基本機能は充実しており、普通に使える1枚。
LGA 1700マザーもDDR4対応であればお手頃な製品はある。H610搭載でスペックは低めだが6780円。
【メモリ】
コスト重視でもDDR5なら最初から16GB×2を選びたい
DDR4かDDR5かはマザーボードに決まってくるが、2枚から4枚へと増設するのは難しいDDR5の場合は、コスト重視であっても最初から16GB×2を選んでおくのが無難と言える。
8GB×2枚のDDR4-3200メモリーで4000円弱。ミニマムな仕様なら、とりあえずこれで十分か。
DDR5-5600で16GB×2枚が1万980円。32GBあれば、とりあえず幅広い用途で十分だろう。
【SSD】
信頼性が重要なのでメモリメーカー製品を選ぶ
信頼性がなにより重要なSSD。フラッシュメモリを製造しているメーカー系列(キオクシア、Western Digital、Crucial、サムスンなど)の製品がオススメしやすい。より安価な製品との価格差も案外大きくない。
おなじみキオクシアの1TBモデル。1世代前になったが、8000円台で十分な性能も持つ。
こちらはサムスンの最新モデル。1TB版は1万円弱だが、2TB版は約1万7000円。予算次第で後者の選択も。
【電源】
高性能PCでないなら、そこまで大容量じゃなくてもOK
節約系自作PCを前提に、ハイエンドのCPU/グラボを搭載しないのであれば、そこまで大容量のモデルを選ばなくても大丈夫だろう。1万円前後から、それなりの品質の電源が手に入る。
650Wで80PLUS BRONZE、仕様も最新というわけではないが、7000円強と安価。
目新しさもある老舗ブランドの80 PLUS GOLD&PCIe 5.1&ATX 3.1対応750W電源が約1万1000円。
【ケース】
好みの問題 安価な製品でも組んでしまえば同じ
デザインやLEDによる演出、ガラスサイドパネルなど、自作PCの個性を決定づけるPCケース。こればっかりは好みの問題だが、1万円以下の安価な製品でも選択肢はいろいろ。組み立て時の使い勝手の違いもあるが、組んでしまえばどうせ一緒!?
【ビデオカード】
引き続き高値止まり感あり 従来品を流用か内蔵GPUで
ビデオカードは価格高騰は一段落した感はあるものの、高性能モデルは引き続き手が届きにくい状態。プライムデーでも一部のオトクな製品は一瞬で売り切れた。これまで使ってきたものを流用するか、ゲームをしないならCPU内蔵のGPUでも十分かも。

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