
初代ガンダム(RX-78-2)を「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」に登場する“赤いガンダム”に改造する動画がYouTubeに投稿されました。「違和感ない」「すごい」と反響を呼び、記事執筆時点で2万9000回以上表示され、680件以上のいいねを集めています。
「赤いガンダム」を買えなかったので自作する
動画を投稿したのは、ガンプラ初心者向けのハウツーを伝えているYouTubeチャンネル「ガンプラ道 旧:ガンプラを楽しむ会」。
今回は、「HG 1/144 赤いガンダム」を入手できなかったとして、「ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2 ガンダム」を改造して自作します。このように既存のキットをベースに一部のパーツを自作・改造して制作する方法を「セミスクラッチ」といいます。
どこをどう改造するか決めたら、完成済のガンダムをパーツにばらします。なお、バックパックには、「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム」のコアファイターを流用します。
頭部を徹底改造
改造は頭部から開始。角のようなブレードアンテナを削ってシャープにし、目が大きく見えるように加工します。さらに、ほほを削って輪郭をシュッとさせ、あごは飛び出させます。
バルカン砲、ダクト、モールド(溝)なども“赤いガンダム”に寄せると、見慣れた初代ガンダムの頭部から赤いガンダムの頭部へ近づいていきます。最初から繊細な作業の連続だ……!
四肢はより細く加工
肩のパーツは削って形を変え、モールドを追加。武装用のアタッチメント軸やその他の突起部分を自作して取り付けます。一方、腕のパーツはより細くなるよう形を調整。モールドを追加し、足りない部分は自作して取り付けます。
次に脚部の改造です。すねの部分は細く削り込むことになるため、先にパーツの内側をある程度パテで埋めてから削ります。パテの乾燥を待っている間、他の脚部パーツの形を調整し、モールドを追加しておきます。さらに、細かいディテールを追加したら脚部は終了です。
ピンポン玉でビットを作る
ボディーパーツは大きく変更することになるため、エポキシパテで一部を包み、それが固まったらデザインナイフとヤスリで形を整えます。そこへプラ板を接着してディテールを作り込み、不要なフロントアーマーなどは取り除きます。
同様にバックパックやシールドも改造。遠隔操作できる武器「ビット」には、戦闘用ポッド「ボール(RB-79)」を流用しようとしましたが、着脱式にするのが難しかったためピンポン玉を使うことになりました。流用パーツ等を併用して形を作り、磁石で本体へ着脱できるようにします。
シールドは背中側と腕に着脱できるよう磁石を付けましたが、後で腕のほうの磁石の取り付け方向を間違えていたことが判明しました。シールドを腕に近づけると反発して装着できなかったのです。Oh……!
60時間かけてついに完成!
ひと通りの改造が終わったら、パーツを中性洗剤と超音波洗浄機で洗浄して乾燥させます。乾いたらサーフェイサー(下塗り剤の一種)を吹き付け、傷やへこみを修正して、再度サーフェイサーを吹き付けておきます。
いよいよ塗装です。各パーツをエアブラシや筆で塗装し、シールドにはフリーハンドでジオン公国の紋章を描きます。
最後にツヤ消しをスプレーし、すべてのパーツを組み立てたら完成。公式ガンプラに肉薄する自作版“赤いガンダム”が誕生しました。総制作時間約60時間の力作です!
一番大変だったのは繊細な作業を要する頭部だったそうですが、「思ったよりも“赤いガンダム”に近い雰囲気」と自身でも高く評価できる出来となりました。
なお、ガンダムハンマーは「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0」のオプションパーツを流用。使用した道具類は動画の概要欄に掲載されているので、作ってみたい方は参考にしてください。
「まじで違和感なくてかっけぇ」「発想が大好き」
これほど手の込んだ改造は初めてという投稿者さんに対し、「初めてでこれだけ出来れば大したものです!!」「ネタ動画かと思ったら凄かった!」「まじで違和感なくてかっけぇ」「発想が大好き」「これがニュータイプか……」「これならララァも再走しなくてすむw」というコメントが寄せられています。
画像提供:YouTubeチャンネル「ガンプラ道 旧:ガンプラを楽しむ会」

コメント