約15年の歳月をかけて作り上げた理想の庭の姿がInstagramに投稿されました。記事執筆時点でこの動画の再生数は3万2000回を越え、「素敵な庭」「私も年単位で庭を変えていきます」といった声が寄せられています。

【画像】現在の庭

 投稿者はたよらこ(@tayorako)さん。SNSでは、草木が土にかえる「循環する庭と暮らし」の日常を発信しています。今回話題になったのは、そんな庭との歩みをまとめた動画です。

 2009年、たよらこさんは引っ越しとともに庭作りをスタートし、それから約10年間、試行錯誤を繰り返す日々が続きます。転機が訪れたのは2020年。自然農という考え方を知ったたよらこさんは、化学肥料や農薬の使用をやめ、草を堆肥化してみることに。しかし、理想と現実には大きなギャップがありました。草の勢いに堆肥化が間に合わず、とうとう庭は草だらけになってしまったのです。

 そして2024年、たよらこさんはプロの力を借りて庭をリセットすることを決意しました。重機を用いた思い切ったリセット。ここから、たよらこさんの気持ちに変化が起こります。

 「庭と戦う」「草と戦う」といった苦しい庭仕事から脱却し、季節の草花を植え、生き物たちが立ち寄るような楽しい庭を目指して「庭を楽しむ」ことにしたのです。紆余曲折を経てたどりついたスタンスを大切に、1年半、まっさらの庭と向き合ったたよらこさん。

 かつて伸び放題だった草は整えられ、完全に除去することはなくとも花々のすてきな背景として生き生きと茂ります。さまざまな植物が咲き乱れていながらも、こまめな手入れによってグラデーションの美しさを楽しめる庭になりました。化学肥料や農薬を使わずとも植物を豊かに育み、庭からはゴミが出なくなったのです。

 現在の庭では、季節ごとの花が咲き、チョウやハチ、鳥たちが遊びに来ます。たよらこさんはこれまでの経験や学び、調べたことのすべてを注ぎ込み、現在も「生命の循環を感じられる庭」を育て続けています。

 庭と向き合って一番変わったのは「わたしの気持ち」だというたよらこさん。動画は「変わりたいと思えばいつからでも変わることができる」という言葉で締めくくられています。

 投稿には「素敵な庭、参考にしたいです」「我が家もついに防草シートを剥がして、砂利を取り除きました!!」「いつも素敵なお庭だなぁと思って見ています!」「私も年単位で庭を変えていきます」といった声が寄せられました。 たよらこさんはこの他にも庭に関するさまざまなことをInstagramアカウント(@tayorako)やX(Twitter)アカウント(@tayorako)そしてブログ「循環する庭と暮らし 白い平屋の家を建てました」で数多く公開中です。

画像提供:たよらこ 循環する庭と暮らし(@tayorako)さん

【画像】現在の庭