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 元日の日本武道館大会で清宮海斗からGHCヘビー級王座を奪取して以来、NOAHを牽引し続ける“ダークヒーロー”OZAWAが、7月19、20日の2DAYSで行われる『LINEヤフーpresents プロレスリング・ノア25周年記念大会 NEW DEPARTURE』を前に、“NOAHの聖地”ディファ有明の跡地を訪れた。

【映像】NOAHの聖地で「OZAWA」叫ぶ

 ディファ有明といえば、2000年8月5日NOAHの旗揚げ戦が行われた会場であり、建物内にはNOAHの事務所と道場、合宿所も併設された、かつてのNOAHの本拠地。2018年に契約満了によって閉館となり、現在は駐車場となっている。

 ここを訪れるのは初めてというOZAWAは、駐車場となったかつての聖地を眺めながら「俺にはなんの思い出もないけど、『こうなっちゃったんだ』となんだか悲しくなるよね」と、ぽつり。

  その理由として「駐車場になっているということは、プロレスとかやってるより駐車場にしちゃったほうがマネタイズできるっていう最終判断が下されたということだから。NOAHよりも駐車場のほうが上だという悲しい気持ち」と語った。

 「NOAHよりも駐車場の方が上」といういつもの毒舌であるが、自称“NOAH救世主”は嘆くだけでは終わらない。「ここでいい試合も行われていたんだろうけど、客が来なかったということだから。そこを変えるしかないよね。“プロレスリングOZA”をこの地に建て直したいかな」と、かつての“NOAHの聖地”を“OZA(WA)の聖地”として再建することを誓ったのだ。

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拳王とのGHCヘビーは「プロレスリング・ノア25周年、もといプロレスリングOZA旗揚げ記念試合」

 その新たな第一歩となるのが、7月19、20日に後楽園ホール2DAYSで行われる旗揚げ25周年記念大会だ。チケットはすでに両日とも完売状態。とくに初日の19日は、拳王とのGHCヘビー級タイトル戦が発表されたことで早々に完売したが、それを誇る拳王に対しOZAWAはこう釘を刺す。

 「これさ、完全にカードで売れたわけじゃないよね。プロレスリング・ノア25周年、もといプロレスリングOZA旗揚げ記念試合ということで売れているからさ。記念大会に何かを期待している客がいるだけで、別に拳王じゃなくても売れてたなって。マジレスして申し訳ないんだけど、そんな感じだよね。勘違いも甚だしい」

 その上で、あらためて拳王を「いい歳こいて承認欲求に支配されている“承認欲求オジ”」と断罪する。

  「最近の拳王のYouTubeとか見てもさ、ウルフ アロンだとか、内藤哲也だとか、注目浴びそうな名前を出して再生数稼ぎにいってんじゃん。哀れだよね。俺の中では旧ツイッターによくいる自分のプロレス論を語って御大層に有料でnote発売している、そこらへんの素人のおじさんと同じ類なんで。ホント寄生虫だよね」

 そして19日のGHCタイトル戦では、「拳王、もしおまえが俺に負けたら、もうつまらないYouTubeとか辞めろ。プロレスに集中しろ。承認欲求とか言ってる場合じゃない。プロレスをがんばれ」と要求。「俺に負けたら拳王のYouTubeチャンネル削除! 決めました!」と勝手に発表する暴走ぶりを見せた。

 OZAWAと拳王のシングルマッチは、元日の武道館で“OZAWAショック”が起きた直後の1.11後楽園大会で一度実現。その時は、拳王がOZAWAを拳王スペシャルで捕獲したところでヨシ・タツがリングに乱入してノーコンテストに終わっている。

 いわば大ピンチに陥ったOZAWAがセコンドの乱入で“逃げた”かたちだが、OZAWAは「あれは俺のせいじゃない、レフェリーのせいだから。あんなことでいちいち止めてたら試合にならないからさ。あれは完全に世紀の大誤審。会社としてレフェリーもちゃんと教育しなきゃダメだよねって話」と、NOAHとレフェリーに責任転嫁

 さらに「会社としては“プロレス忖度大賞”のMVPを俺に取らせたほうがいいんだから。レフェリーもさ、俺がカバーしたら高速で3カウント叩いてみるとか、逆に俺が取られそうになったらカウントしないとか。そういう忖度を会社がしてくれないと。中東の笛ばりのレフェリングをしてほしいなって、俺は思っている」と、自分贔屓のレフェリングを要求した。

 ちなみに「プロレス忖度大賞」とは、毎年、東京スポーツが選定する「プロレス大賞」のこと。OZAWA曰く、「東スポの審査員と一番仲のいい人を決める大賞」とのことだが、1974年から続く歴史ある賞のMVPを自分が受賞すればNOAHのためにもなるのだから、そのためにも試合で俺に忖度しろというのが、OZAWAの考えだ。

 めちゃくちゃな要求であるが、今年上半期のOZAWAの活躍からすれば、現時点でも「プロレス大賞」MVP最有力であることはたしか。はたして難敵・拳王の挑戦をも退け、OZAWAはGHCヘビー級王座を盤石なものとするのか。OZAWAはプロレスリング・ノア25周年を、プロレスリングOZA元年にしようとしている。

文/堀江ガンツ

「NOAHよりも駐車場の方が上」OZAWA、“NOAHの聖地”で暴言 拳王は「勘違いも甚だしい。“承認欲求オジ”」とバッサリ