俳優の上戸彩が、7月13日に都内で写真集「Midday Reverie」(宝島社)発売記念イベントに登場。15年ぶりとなる写真集の出来に満足していることを明かした。

【写真】白のワンピース姿で登場した上戸彩

同作品は、俳優デビュー25周年を迎えた上戸の15年ぶりとなる写真集で、台湾で撮り下ろされたもの。忙しい日々から少し距離を置き、ひとり旅に出たような感覚で、異国の風景や空気を感じながら撮影が行われており、幻想的な台湾の夜市を楽しむ姿やビーチでのあどけないピュアな表情、自然の中にたたずむ美しいカット、透明感あふれる寝起き姿など、多彩な魅力が満載。また、これまでの活動を振り返ったロングインタビューも収録されている。

■15年ぶりの写真集発売への不安を吐露「『どんな方が手に取ってくれるのよ』って」

イベント前の囲み取材に登場した上戸は「私自身、デビューして何年とか数字があまり気にならないタイプだったので、今回『この写真集を出しませんか?』というお話を頂いた時は、『え? 今の私?』っていうのと、『どんな方が手に取ってくれるのよ』っていう不安と、『本当に今の私が出して大丈夫なのか』という気持ちでいっぱいだったんですけど、『こういう節目に写真集を出せるっていうのも、もしかしたら最後かもしれないし、“今の自分にこういうお声がけをいただけた”という冒険に乗ってみよう』という気持ちで出させていただきました」と述懐。

また、タイトルについて「『Midday Reverie』はデザイナーさんが考えてくださったタイトルなんですけど、『真昼の夢想』という意味が込められていて、私にとってもこの写真集の撮影って、ふと昼間に昼寝をしてしまったような夢の空間だったなって思っていて、あのタイミングだったから家族も『行っておいで』って言ってくれたような気もするし、あの時の成長があったから子供3人もママとちょっと離れても大丈夫だったような気がするし。ただ、今『もう一回、写真集の撮影に行けますか?』って言われたら、ちょっと難しいだろうし。あの瞬間だったからこそ、見られた夢。それがすごくタイトルと一致したので、『Midday Reverie』にしました」と明かした。

上戸彩「ナイスバディーになりたかったです(笑)」

そんな中、撮影について聞かれた上戸は「台湾にお邪魔させていただいたのは、映画『テルマエ・ロマエII(※ローマ数字の2)』(2014年)の仕事以来2回目だったんですが、とにかくスタッフのみんなと和気あいあい撮影できた時間と、台湾マッサージが一番好きなんですけど、スタッフみんなと『私がプレゼントするから行こう!』って言って、連日撮影が終わった後に、(川島)小鳥さんはカメラを持ちながら、撮影の一種としてマッサージに行ったんですけど、その時間もすごく楽しかったですね」と回顧。

ほか、「撮影に向けて取り組んだことは?」との質問には、「取り組みたかったですぅ。ナイスバディーになりたかったです(笑)。写真集を出すにあたって、いろんな方の写真集を見させていただいて勉強したんですけど、本当に皆さんお体もきれいで、私も『あの人の体になりたい』とか『写真集を出すために2年間筋トレしたい』とか、いろんな思いはあったんですけど、そんな時間を与えられるわけでもなく、(制作陣が)『もう来月出発したいです』くらいのテンションで…(苦笑)。だから、ただただ普段のボディーで出させていただきました。私的には、もっとおなかもシュッと割って、キュッとなって、背中とかもきれいな状態になりたかったんですけど、ただの普段のボディーです(笑)」と打ち明けて笑いを誘った。

だが、「写真集の出来ばえを点数にすると?」と聞かれると、「100点です! 『体を鍛えたかった』とか『もっと長い時間行きたかった』とか、そういう小さい思いはいっぱいあるんですけど、それはただの願望というか、ぜいたくな思いなので。この時にできた100%以上のみんなのパワーが詰まっているので、自分的には満点です!」と語った。

◆取材・文=原田健

イベントに登場した上戸彩/撮影:原田健