
菅野の貢献度の高さに現地メディアも賛辞を贈る(C)Getty Images
オリオールズの菅野智之が現地時間7月10日(日本時間11日)のメッツ戦で今季7勝目を手にした。本拠地のマウンドで6イニング99球を投げ、被安打4、3失点の内容で、ダブルヘッダーとして行われたこの日の連勝に貢献している。
チームは現在もア・リーグ東地区最下位に沈んでいるものの、シーズン序盤に比べるとチーム状態は上向いている。菅野自身も、過去2登板では大量失点のマウンドが続いていたものの、この日は久々のクオリティスタートを達成し、チーム最多タイとなる勝ち星に伸ばした。
菅野はチームが開幕当初より低迷したことで、早くからトレード要員にも挙げられており今夏での放出の噂も途切れることが無い。だが現在のチーム状態に手応えを掴んでいる菅野が、後半戦での巻き返しへ強い意欲を示していると、現地メディアを通じて報じられている。
スポーツサイト『CLUTCHPOINTS』が現地時間7月10日に菅野の特集記事を配信。その中では、菅野が「ここ1か月ほどは、とても良いプレーができている。このチームにはまだ可能性があると、強く信じている」と語った言葉を紹介している。
トピックでは、「35歳の日本人投手であるスガノにはトレードの噂がつきまとい、一部のアナリストたちはすでにチームを『終戦』扱いしていた」と綴りながら、ここ最近での戦いぶりに触れ、「過去40試合では24勝16敗と大きく盛り返しており、この間でオリオールズよりも好成績を収めたのは、ブルージェイズ、ブルワーズ、アストロズ、タイガースの4チームだけだ」と指摘。
その上で、「こうした直近の好成績こそが、スガノの言葉に重みを与えている理由だ」と訴えており、さらに、「チームが故障と不調に苦しむ中、ローテーションの安定要員として頼もしい存在となっている。ここまで7勝5敗、防御率4.44、奪三振59。地に足のついた投球で、チームに安定感をもたらしている。トレードの噂は今もくすぶるが、スガノ本人はチームを支えることに集中しており、移籍を考えている様子はない」などと論じている。
同メディアは、「スガノは10月の野球を諦めていない」と強調。加えて、「日本で何度もポストシーズンを経験し、静かなリーダーシップを持つスガノは、マウンド上の柱であると同時に、ベンチの中でも精神的支柱として存在感を放っている」として、背番号19への賛辞を並べた。
グラウンド以外での貢献も称えられている菅野。円熟味を増す投球を武器に、後半戦もオリオールズの勝利に貢献していく。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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