
上手にまとまっているけれど、くつろぐ場所がない……。そんなお部屋がインテリアブランドの専門家によって変身する動画がYouTubeで注目を集め、記事執筆時に再生回数は92万回を超えていました。
インテリアのお悩み解決でさらに居心地よくアップデート
インテリアブランド「Re:CENO(リセノ)」によるYouTubeチャンネル「Re:CENOインテリア(@ReCENOinterior)」では、家具・インテリアについてのさまざまな情報を発信しています。
大きな反響のあった動画「【やりがちなミス】劇的にセンスがよく見える、ワンルームのレイアウト&照明術」は、出張インテリアコーディネート「Before After PRO-After」という企画のひとつで、お部屋のインテリアの悩みを解消する形で居心地よくアップデートするという内容です。動画の中でバイヤーの大場さんが、その時用いたリセノの「セオリー」やテクニックなどを解説します。
もともとのお部屋の様子は……
今回アップデートするのはリセノ入社2年目の田中さんの自宅で、約4カ月前に引っ越してきたとのこと。お部屋は横長のワンルームで、広さはざっと15畳くらい。部屋の片方をダイニング、もう片方を寝室としてスペースを使い分けています。北欧ヴィンテージの部屋をイメージし、テーブルとサイドボード(キャビネット)といった家具の色はヴィンテージレッドでそろえています。
ダイニングには引っ越しの際に購入した大きなテーブルが。食事をするだけでなく勉強や作業などでも使用するので、そこで過ごす時間は長いそうです。一方、寝室のベッドの奥にも大きなデスクが。田中さんの前職が建築の設計や内装デザインの仕事だったため当時はそこで作業することが多かったけれど、今ではまったく使っていないとのこと。
そして、部屋の中ほどにあるサイドボードをメインに、好きなアーティストである奈良美智さんのポスターやジグゾーパズル、オブジェなどがディスプレイされています。「上手にまとまっている」(大場さん)お部屋ですが……。
お部屋の3つの悩み
部屋をひと通り案内した後、インテリアの3つの悩みについて話す田中さん。まず1つ目は「ワンルームはレイアウトが難しくて、ゆっくりくつろぐスペースが作れない」こと、2つ目は「間取りが北向きで日中でもお部屋が暗い」こと。部屋の南側にも窓はあるのですが、集合住宅の中庭に面していて住民からの視線が気になりブラインドは閉めたままになっています。
そして、最後は奈良さんのグッズなどを飾りたいのだけど、どうディスプレイすればいいのかわからず、迷っていること。大場さんによると、ステキなオブジェがあるものの、壁が広いため、寂しい感じか際だってしまっているといいます。
大場さんはこの3つの悩みを踏まえ、「ワンルームでもしっかりとくつろげるお部屋」をテーマに、インテリアのセオリー、「ゾーニング(区分け)によってくつろぎのスペースを作る」「多灯照明によって空間に奥行きを生む」「フォーカルポイント(お部屋の中で自然と視線が向かう場所)を飾る」の3つで悩みを解消していくとして、アップデートに取り掛かりました。
横長の部屋を家具を使って「ゾーニング」
アップデートが完了したお部屋を見た田中さんは、「雰囲気変わってびっくりです」と驚いた様子。家具のレイアウトが大きく変更され、お部屋は明るくなり、アートのディスプレイも変わり、「綺麗に飾っていただいて嬉しいです」と気に入っているようです。
大場さんはアップデートでポイントとなったインテリアのセオリーやテクニックを解説します。まずは、お部屋でしっかりとくつろげるように部屋の中ほどにリセノの「2人掛けソファー」を設置。くつろぐゾーンと料理を食べたり作業をするゾーンを分けるために、寝室とリビングとの間仕切りとしてサイドボードを配置したとのこと。
さらに、ダイニングにもキッチンとテーブルとの間にリセノの「スライドシェルフ」を置いて間仕切りに。両面使いができる棚なので、ダイニング側からは本棚として利用すれば、テーブルで作業や勉強をする時はさっと手を伸ばして参考書を取り出すことができます。
「多灯照明」では照明を増やすだけではなく……
次に、部屋の暗さを解消するために、複数の照明を配置する「多灯照明のテクニック」を使ったと話します。その際、ベッドの近くとソファーの横にフロアライト、サイドボードの上にはテーブルライトを置き、ダイニングにはペンダントライト吊るすなど、照明同士に高低差をつけることで陰影ができて、お部屋に奥行きが生まれるとのこと。照明の数が多く点灯が大変な場合には、アプリやAlexaなどで操作できるスマート電球が便利だと提案しました。
また、ブラインドをカーテンにすることでも暗さを解消。「カーテンは自然素材を選ぶことで柔らかな光をお部屋に広げることができます。視線をしっかりと遮断しつつも、自然光をしっかりと取り入れられます」とメリットを語りました。
玄関から入ってすぐの部屋の中心に「フォーカルポイント」
「ディスプレイに悩んで壁が寂しい感じがする」との悩みを解消するために、大場さんは入ってすぐのソファーの上の壁にウォールシェルフを設置してオブジェなどを飾り、見せ場を作りました。その隣に設置したサイドボードには奈良さんのアートやフラワーベースを置き、玄関からすぐ見えるダイニング側の壁にも奈良さんの大きなアートを飾りました。
その他、お部屋を調和のある落ち着いた空間にするために取り入れた、インテリアに同じ素材や色を繰り返す「レピテーション」や、お部屋に複雑性や奥行き感を加えるために観葉植物を取り入れるというテクニックも紹介。お部屋のアップデートと大場さんの解説を受けて、田中さんは「すごく勉強になりました。理想のお部屋のイメージにもぐっと近づいて自分でも真似したくなりました」と前向きな感想を述べました。
見た人にも伝わった、アップデートによる効果!
動画には「2部屋に分かれたようで落ち着いた感じになりましたね」「一気にお部屋に重厚感と奥行きが生まれましたね やっぱりプロって凄い!」「計算されているのにガチガチにカッコつけた感じがなく、ちゃんと生活しやすい優しい印象に収まるところがさすがです!」「beforeのお部屋もステキですが、afterのお部屋は温かみが増して、ホッとできる空間になっててとても好きです」などの声が寄せられていました。
リセノはYouTubeのほかInstagram、TikTokなどでも情報を発信しています。今回の動画に登場したセオリーを掲載した書籍『ナチュラルヴィンテージで作る センスのいらないインテリア プロが教えるセオリー&アイデア 』も販売されています。
動画提供:YouTubeチャンネル「Re:CENOインテリア(@ReCENOinterior)」

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