廃墟と化していた築50年の平屋を購入。ほとんどジャングルのようになっていた荒れた庭を14日間かけて掃除する動画が2024年10月、YouTubeに投稿され話題に。ねとらぼの記事で紹介し、大きな反響を呼びました。ねとらぼ編集部は、物件を購入したオーナーで、草刈りと伐採に取り組んだ投稿主さん(@Suzuki_DIY)に、前回掲載された記事の反響やリノベーションの状況を聞きました。

【画像】きれいになった廃墟

“20万円で買った廃墟”の庭をひたすら草刈り

 当時その物件は、とある不動産投資サイトに45万円で掲載されており、詳しい話を聞くと、前の住人は高齢の方で、庭の世話も難しくなったことから約3年前に退去したとのこと。家はボロボロでしたが、投稿主さんは平屋なら直せるだろうと考え、また同じ町内に山林を持っていたことから購入を検討。不動産屋さんに相談すると、物件価格を20万円に下げてくれるということで購入を決意しました。

 作業は2024年8月24日、最高気温35度という猛暑のなかスタート。草木が盛んに生い茂る庭は車をとめる場所がなかったため、初日は駐車スペースの確保に注力し、2日目は庭を占領している木を伐採。事前に中古で購入したチェーンソーで木を切る光景は、とても住宅の庭には見えないくらい、草も木も背が高く、ジャングルを開拓しているような気分に襲われます。これに1人で立ち向かう投稿主さんがすごい……!

ご近所さんにも配慮して作業を進める

 3日目は、周囲に迷惑がかからないように、道路に面している部分の木を優先的に切り、購入した時点で敷地の外にはみ出してしまっていた土を敷地内に戻しました。4日目に建物の側面周りの掃除を進めると、ようやく建物の全貌がわかるレベルに。その後は、切った木を細かくする作業で5日間費やしたり、大量の残置物をまとめたり、袋にまとめたごみを処理場に持って行ったりと、地味で大変な作業をコツコツと進め、11日目には見違えるように庭がすっきりしました。ちなみに10日目には、お父さんを助っ人に呼んで、玄関先にある一番大きい梅の木を切る様子もみられます。

気持ちのいい変化に驚きと感動の声

 13日目は、土に埋まっている根っこを除去。さらに庭に埋まっていた残置物などを集めていくうちに、建物を囲むコンクリート部分が見えるように。そして14日目、出てきたブロックを再利用して簡易的なブロック塀を作り、敷地の外に土や草が流れてしまわないようにブロック塀で囲んだら、とりあえずひと段落! ハードな作業風景と驚きのビフォーアフターには、「なんて見事な素晴らしい作業なんでしょう」「イヤ〜すごいですね。一人でここまで綺麗にして本当にすごすぎてビックリ!!」「近所の人が感謝してると思いますよ!」「これからどのように変化していくか楽しみです」などの声が寄せられました。

現在のリノベーションの進捗は

 この動画は現在56万再生を突破。話題になったYouTubeチャンネル「鈴木DIY」を運営する投稿主さんに、当時の反響やリノベーションの進捗についてお話を聞きました。

――記事の反響はいかがでしたか?

投稿主さん:記事にしてもらえたことで、毎年草刈りに困りながらも仕方なく対応しなければいけない人たちから、より多くの「やる気をもらえた」とのコメントをいただくことが増えたので、動画に収めてYouTubeに投稿して本当に良かったなと実感しております。

――先日チャンネルで「壁を壊す編」が公開されましたが、DIYリノベーションの進捗はいかがでしょうか。

投稿主さん:一時期のモチベーション低下によりスピード自体は遅くなりましたが、シロアリに食われてしまった柱を交換したり、落ちてしまった基礎コンクリートの補強など、建物の重要な部分は対処することができたので、気長に数年かけてDIYリノベを楽しもうと思っています!

――リノベーションの作業中におきたハプニングなどはありましたか?

投稿主さん:一番のハプニングは、屋根裏にアライグマが住んでいたことです! DIYリノベの途中で気付いたのですが、屋根裏に糞や木の実が貯められていたことから、僕がこの物件を所有する前から住処にしていたようです(※発見の経緯はシリーズ第4回の動画で公開中)。

(了)

 築50年の平屋をセルフリノベーションで再生していく様子は、YouTubeチャンネル「鈴木DIY」で不定期で発信されています。また投稿主さんは「12万円で買った山」を開拓するシリーズ動画も更新中なので、興味がある方は覗いてみるといいでしょう。

画像提供:YouTubeチャンネル「鈴木DIY」さん

【画像】きれいになった廃墟