
レッドフォックス株式会社は、デスクワーク以外の仕事に従事する現場の働き手向け業務支援アプリ「cyzen(サイゼン)」において、2025年6月1日から施行された厚生労働省の新制度「職場における熱中症対策の強化」に対応した、「熱中症対策パッケージ」を7月4日にリリースした。
同制度では、すべての事業者に対して作業環境に応じた具体的かつ実効性のある熱中症リスク対策が義務付けられる。これを受けて「cyzen」では、現場で働く人の安全を守るためのツールとして、法対応を含めた新機能を実装したという。
同社が提供する「cyzen」は、営業や現場仕事に従事する働き手向けの業務効率化支援アプリ。出勤管理や報告書作成、顧客情報のマッピングといった、設備メンテナンス担当者や営業担当者など外回りを必要とする業務の効率化に特化した機能を複数搭載する。
今回リリースした「熱中症対策パッケージ」の主な機能に挙げられているのは、「滞在時間アラート通知機能」。作業員が現場に2時間以上滞在した際、上長に自動でメールアラートを送信。意図しない長時間の作業を防ぎ、「暑熱環境下での長時間滞在の防止」という制度要件をサポートするという。
もうひとつの主な機能は「熱中症対策チェックリストの入力・共有機能」。業務開始前に「水分携帯の有無/服装/体調申告/休憩場所の確認」などの対策チェックリストをスマートフォンで入力すると、入力結果がチーム内で即時に共有される。上長も確認可能で、安全衛生管理の記録(エビデンス)として活用できるとしている。
同社によると、日本国内でも職場での熱中症発症件数が増加しており、特に建設、保守、点検、物流など屋外で働く人々にとって、熱中症は見えにくいリスクになっているとのこと。「cyzen」では、これまでの業務効率化支援に加えて、安全衛生を守るためのソリューションとして進化し、企業の法令遵守(コンプライアンス)と、現場で働く人々の「命を守る」現場環境づくりを支援するとしている。

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