
メルセデス・ベンツ初の急速充電ネットワークは千葉公園から
メルセデス・ベンツの急速充電ネットワークを担うメルセデス・ベンツ・ハイパワー・チャージング日本は7月8日、第1号拠点『メルセデス・ベンツ・チャージング・ハブ千葉公園』を開設、サービスをスタートした。
【画像】急速充電ネットワーク第1号拠点!メルセデス・ベンツ・チャージング・ハブ千葉公園 全26枚
『メルセデス・ベンツ・チャージング・ハブ』には、パワーエックス製の蓄電池ユニット付急速充電器が用いられ、専用ディスペンサーユニットは1基2口の充電ポートを備え、最大出力150kWの急速充電を提供する。
1回の充電時間は最大30分、すべての充電口が同時稼働する場合は出力を120kWに制限、2025年末までに使用電力の実質再生可能エネルギー100%を目指す。
充電サービス『MBチャージ・パブリック(旧メルセデス・ミー・チャージ)』、もしくは『パワーエックス・アプリ』により、すべてのBEVユーザーの利用を可能とするが、対象はCHAdeMO対応で適用するBEVやプラグインハイブリッド車のみで、CHAdeMOアダプターは利用できない。
MBチャージ・パブリックの急速、普通充電器併用プランは基本料金5720円&月の充電料金94.6円/kWh、パワーエックス・アプリは基本料金0円&月の充電料金100円/kWh。従量課金制のため、充電器の出力や環境の影響を受けず充電量による料金となる。
開所式には千葉市長や千葉市議会議長らも出席
7月8日には開所式が行われ、神谷俊一氏(千葉市長)、松坂吉則氏(千葉市議会議長)、伊藤正裕氏(パワーエックス社長)らが、アンドレアス・レーア氏(メルセデス・ベンツ・ハイパワー・チャージング日本社長)とゲルティンガー剛氏(メルセデス・ベンツ日本社長)と共に登壇した。
レーア社長はメルセデス・ベンツ・チャージング・ハブの特徴を、「まず、高出力急速充電と操作しやすいタッチスクリーンで快適に充電ができること、次にアクセスしやすい主要都市から事業展開すること、さらに再生エネルギーでサスティナブルであること」と話した。
ゲルティンガー社長は、「2039年までに新車販売におけるバリューチェーン全体のカーボンニュートラルを目指し、お客様に最高のプロダクトとサービスを提供し続けることを最重要視し、電動化と内燃機関の効率化に取り組む」と説明した。
神谷市長は、「千葉公園は市初のPI事業で昨年リニューアルし、大きな芝生広場を中心に多くの方が集う場所であることにも意義を持つ。包括連携協定からメルセデス・ベンツより公用車も貸出されている」ことに謝意を表した。
8月にかしわ沼南、9月に駒沢にも設置予定
開所式ではテープカットや急速充電のデモも行われ、MBチャージ・パブリックの専用カードとパワーエックス・アプリによる充電も行われた。
メルセデス・ベンツ・チャージング・ハブは、2025年8月にかしわ沼南(千葉県柏市)、同9月に駒沢(東京都世田谷区)にも設置を予定。その理由を伺うと、「前者は待機時間を有効活用できる周辺施設など目的地充電的アプローチ、後者は都市部における基礎充電的アプローチ」とのこと。
続けて、「かしわ沼南は2基4口のステーションで、スーパーオートバックスかしわ沼南店の駐車場に設置され待ち時間を有効活用できること」、「駒沢は都内ステーションで2基4口、246号線からのアクセスも良く、経路充電はもちろん近隣の方にもお使いいただける」との回答があった。
メルセデス・ベンツがパートナーとするパワーエックスは、『自然エネルギーの爆発的普及』を実現することをミッションに掲げ、大型蓄電池の製造や販売などを展開。アウディ・チャージング・ハブにも採用され定評もあるため、PCA(アウディ、フォルクスワーゲン、ポルシェ)やLEP(レクサス)とのアライアンスに向けた架け橋となる可能性も考えられるだろう。
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