スズキHA23型「アルト」に電動キャンパストップを装備! 思わぬ悲劇をきっかけにフルカスタムを決意

水没したのを機に大胆フルリメイクを決意

軽自動車カスタムに魅了された石田哲也さんは、スズキHA23型「アルト」をフルリメイク。欧州のホットハッチモデルを思わせるユーロスタイルと、西海岸のポップなUSスタイルを融合させたカラーコーディネイトや独自の電動キャンバストップなど、こだわりのカスタムを詳しく紹介します。

HA23型「アルト」に惚れ込み程度良好のノーマルを保存

昔から軽自動車が大好きで、これまでの車歴も軽自動車ばかり乗り続けてきたという静岡県焼津市在住の石田哲也さん。そのなかでもスズキHA23型「アルト」の形に惚れ込み、状態の良い中古車があるうちにと、今から8年ほど前にフルノーマル車を購入。いつかは自分好みにしようと考えて車庫に眠らせていたが、大雨の日にその車庫がクルマごと水没してしまったことをきっかけに、修復を兼ねたリメイクをすることを決意したそうだ。その結果が現在の仕様だと説明してくれた。

石田さんは軽自動車カスタムの面白さをこのように話す。

「ちっちゃくてセダンやミニバンと比べたら見劣りしますが、それぞれに個性がある点が面白くて。それをカスタムすると、とても目立ってカッコ良くなる。そこにハマッてしまったんです」

ひと口に軽自動車カスタムといっても現在はさまざまなスタイルが存在しているが、石田さんが狙ったのはUSスタイルとユーロスタイルを融合である。あえてユーロ路線を狙った理由は、このHA23型アルトが欧州系のホットハッチモデルに似ているからだ。そのため、フロントフェイスはVW「ゴルフ」や「シロッコ」のように見えるように工夫。パーツはフロントバンパーフェンダー、ボンネット、サイドステップ、リアバンパーまで、すべてESB製のボディキットを装着。ヘッドライトはスモーク化させている。

ユーロ×USをボディキットとカラーで表現

ユーロスタイルはボディキットを軸に考えられているが、カラーコーディネートでUSスタイルのアピール力を高めているのが特徴だ。そのため、あえてボディカラーはシンプルなホワイトを選び、ポイントカラーが目立つように工夫。ポップで明るい西海岸USスタイルを意識して、ホイールはパステルスカイブルーのワーク マイスターCRを履かせている。

フロント3面以外のウインドウにはスカイブルーのフィルムを貼って全体を統一。さらに内装も水没したため、大胆にすべてを剥いでペイントし、カーペットダッシュボード、ドアパネルなどすべて取り外してフルリメイク。ポップなオレンジ色のアルカンターラ生地を貼ったパネルに加えて、ホイールと同色のスカイブルーカラーをフロア、コブラケットシート、ディープコーンステアリングにコーディネートしている。

また、「どうせリアシートは使わない」という理由からすべてを取り払って、大きな太鼓のようなサブウーファーとパワーアンプを設置。スピーカーケースに描かれたキャラクターデザインも“太鼓の達人”キャラという遊び心を加えたカスタムを楽しんでいた。

存在しないなら作る! 唯一無二の電動キャンバストップ

ほかにもオリジナリティが高いポイントがあり、それが特別に製作した電動キャンバストップである。アルトの電動キャンバストップは存在しないので、石田さんがどうしても欲しくて作り出した。ユーロスタイルであり、USスタイルでもあるというコンセプトに沿った考えはこうした点からも伺える。スカイブルーのキャンバストプルーフがアルトをお洒落に飾ってくれている。

電動キャンパストップを装備したスズキHA23型「アルト」を紹介

車高もかなり下がり、タイヤとホイールがフェンダーに完全に被ってしまっているが、これはいわゆるイベント用スタイルということ。サスペンションボルドワールド製のエアサス仕様になっているので、実走行ではフェンダーアーチに当たらない程度に車高を上げて乗っているそうだ。

「現在の仕様が完成形です。すべてやりたいことを詰め込んだので、今後はこの状態をキープしたまま維持に専念します。ひょっとしたら、また気になる点が出てきてイジるかもしれないけど……」

石田さんはと話す。これは筆者の予想だが、きっと次に出会ったときには仕様は変わっていることだろう。なぜなら、カスタムカー乗りは常に変化を求めたがる傾向にあるからだ。きっと石田さんもそうなるに違いない。

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スズキ HA23型 アルト:アルトの電動キャンバストップは存在しないので、石田哲也さんがどうしても欲しくて作り出した