
ル・マン取材前のロングドライブは耐久レース?
ドイツ在住でモータースポーツを中心に取材活動を続ける池ノ内みどりさん。伝統のル・マン24時間レースに向かうため、移動を開始しました。疲労困憊で到着した後に待ち構えていたのは、激狭の駐車場⋯⋯。パリの交通事情を含めてお伝えします。
激狭ホテル駐車場で残された前後スペースはわずか30cm
ボンジュール! 2025年4月にお友達とストラスブールへ1泊2日の旅行に行って以来、2度目のフランスにやって参りました。今回の旅は、毎年恒例となっている世界的に有名なル・マン24時間耐久レースの取材です。
毎年、自宅からル・マンまで約1200kmをひとりでのんびり運転して向かうのですが、今回は中間地点で寄り道する用事があり、自宅を朝に出発してから約580kmを走ってホテルに宿泊。初めて通るルートだったので、出発前からちょっと楽しみにしていました。翌朝は朝イチで取材を済ませ、パリ経由でル・マンへ。途中、酷い大雨や大渋滞にハマるなど予想外に時間がかかってしまい、ぐったりしてホテルに到着しました。
疲労困憊で到着した後には、最後のミッションが……。フランスあるあるのひとつ、ホテルの駐車場が激狭! 地下ガレージでなかったのは幸いですが、ホテルの敷地内にある狭小中庭です。ホテルの方に誘導していただき、狭い門を前進で通って入ったのは良かったのですが、ふと考えてしまいました。
交通量の多いホテル前の道路へ、翌朝バックで狭い門を出るには、結構厳しいかも……? と思い、コンクリートに囲まれた狭い中庭で、センサーが鳴りっぱなしのまま何度も切り返して停め直しました。クルマがちょうど“一の字”の状態になった時に降りてみると、前後30cmちょっとしかスペースが空いていませんでした。なんとか停め直しを終えて、やっとお部屋へ。
祈るように走るスリリングなパリの道
今回はいつも通るル・マンまでのルートとは違う高速道路を走ったのでちょっとワクワクしていたのですが、さほど景色に変化はなく少し残念でした。フランスの高速道路は、都市部やバカンスシーズンを除けばとても空いていて、110km/h〜130km/hの速度で単調な景色のなかをひたすら走るのは、楽なようで意外と疲れるものだと感じます。この日のホテルからル・マンまでの移動距離は約680kmでした。
ドイツからはいつもとは違うルートを通ったものの、苦手なパリはどうしても避けられません。パリのひどい渋滞はいつもどおりといった感じでしたが、強い雨が降っていたためバイクが少なかったのが、せめてもの救いです。パリでは両サイドからバイクがスレスレにすり抜けてくるので、毎回ヒヤヒヤします。
たまに路上に落ちているサイドミラー(おそらくバイクに当てられて壊れたもの)を見ることもあり、「どうかスレスレで走らないでください、ボディに傷をつけないでください、ミラーを壊さないでください!」と祈りながら運転しています。
パリ郊外でまさかの豪雨、SAで雨宿りでの誘惑
パリを抜けたあたりから豪雨になり、あまりにも視界が悪かったため、SA(サービスエリア)に寄って雨脚が収まるのを待っていました。それもあって、ル・マンに到着するのに時間がかかってしまいました。ただ、ドイツと違い、フランスのSAではお手洗いの利用が無料なので、気兼ねなく使えるところが助かります。
SA内で販売されているお菓子やドリンク類は、ドイツと同様にスーパーマーケット価格の2倍以上とお高めです。しかし、ドイツのようにどこへ行ってもレストランがほぼ同じというわけではなく、サービスエリアごとに少しずつ異なるのも魅力のひとつで、何があるのか見ているだけでも楽しいのです。
すべてのSAではありませんが、スターバックスのチルド飲料のキャンペーンをしていることがあります。今回は、缶コーヒーを2本買うとタンブラーが付いてくるというものでした。何度も悩んだ末、今回は見送り。缶コーヒー1本が4.99ユーロで、約820円以上もします。さすがにそれを2本買うのは勇気がいりますよね。
逆に考えると、「タンブラーを買うと缶コーヒーが2本付いてくる」とも思えるのですが……。ちなみに2024年は、プラスチックボトルに入ったスターバックスのコーヒー飲料を3本購入するとエコバッグが付いてくるというキャンペーンにまんまと乗せられて購入しました(笑)。
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