コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、シリーズ累計発行部数1350万部を突破し、アニメ化、実写映画化もされた大人気コミック『からかい上手の高木さん』の作者である山本崇一朗さんが、現在ゲッサンにて連載している『マネマネにちにち』をピックアップ。

【漫画】本エピソードを読む

2025年3月12日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、8万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、山本崇一朗さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

■野球部の女子マネ3人が仕事の傍らで繰り広げる青春日常コメディ

本作は、とある高校の軟式野球部のグラウンドサイドで繰り広げられる女子マネージャーの日常が描かれた作品。可愛らしい3人の女子マネージャーが男子部員たちをサポートする傍らで、ときどき女子トーク、ときどき恋愛な日々を過ごす青春コメディだ。

3人の女子マネは、それぞれ魅力的な個性が光る。茜は“モテたい”という下心で野球知識もないまま入部した一方で、ボール磨きを人一倍丁寧にやる真面目さがある。かりなはギャルな見た目で気だるげな雰囲気を出しているが、野球に対して熱い思いを抱いている。そしてユキは、おっとりしているように見えるが、彼氏がいるという理由でマネージャーになったにもかかわらず、その彼氏と別れ、さらに野球部内で新しい彼氏を作るという大胆な性格の持ち主だ。

そんな可愛らしく個性的な3人の女子マネを中心に描かれる日常は、随所に高校生らしい青春が描かれていて、読者からは「学生に戻って1から青春やり直したい…」「ついつい引き寄せられてしまった」などの声が寄せられている。

■作者・山本崇一朗さん「人の応援をしている女の子はかわいい」

――『マネマネにちにち』を創作したきっかけや理由などをお教えください。

いままで登場人物にしっかりとスポットを当てたラブコメを描いてきたので、少し視点を引いて部活動内という枠の中でのコメディをやりたいなというのがありました。考えているうちに人の応援をしている女の子はかわいいなと思い、マネージャー漫画になりました。

――本作を描く上で、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。

視点を少し引いた漫画にしたいというのが最初にあったので、できるだけ心象モノローグなどはいれずに、のぞき見しているような感覚で読んでもらえるように心がけています。

――X(旧Twitter)のご投稿には、多くの“いいね”やコメントが寄せられていました。今回の反響への感想をお聞かせください。

ありがとうございますしかありません。

――読者の中には、キャラクターの可愛さに夢中になっている人も多い印象でした。本作に登場する3人のマネージャー(渚茜、一ノ瀬かりな、姫宮ユキ)は、それぞれ違った魅力の可愛さがありますが、可愛い女の子を描く際に力を入れているポイントなどをお教えいただけますでしょうか?

自分の思う、そのキャラの一番かわいいポイントをちゃんとお互いに引き出せていけるように頑張っています。

――ご投稿されたお話以降の見どころや注目してほしいポイントなどをお聞かせください。

作中時間も人間関係もゆっくり進んでいくので、のんびりした変化を楽しんでいただけたら嬉しいです。

――最後に、読者やファンの方へメッセージをお願いします。

9月に第2巻が発売の予定となっています。ゲッサン本誌掲載時のカラー再現や、幕間の描き下ろしカット、巻末のおまけ漫画など1巻同様に盛りだくさんの内容になると思いますので、読者の皆さんに楽しんでいただけたら嬉しく思います。

高校野球部の女子マネージャーが繰り広げる青春/(C)山本崇一朗/小学館