
<大相撲七月場所>◇二日目◇14日◇愛知・名古屋 IGアリーナ
緊迫した空気が流れる物言い協議の最中、土俵下で力士が息ぴったりな“共同作業”でファンをほっこりさせる場面があった。気づかいがうかがえる一幕に「優しい」「ほっこりする」と温かい気持ちになっていた。
幕下二十五枚目・長内(高砂)と幕下二十五枚目・城間(尾上)の一番での一コマ。立ち合い胸から当たった城間はがぶって寄っていくも、土俵際で長内が持ち堪える。長内は頭をつけ、右四つに組んで土俵中央でこう着状態に。しばらく両者様子をうかがうが、客席から拍手が沸き起こると、先に動いた城間が前に出てから下手投げを強引に打った。だが決まらず、そこを長内が一気に前に出ていくと、城間は土俵際で起死回生のうっちゃるような投げに出た。
軍配は長内に上がったが、際どい決着に物言いがつくことに。物言い協議中の土俵下、城間のまわしが緩んでいたことに気づいた控えの幕下二十三枚目・東俊隆(玉ノ井)が歩み寄った。東俊隆がまわしを締め上げ、城間も腰をくいっと屈める息ぴったりな“共同作業”でまわしを締め直すと、ABEMAの視聴者からは「しめなおし」「優しい」「ほっこりする」と注目する声が相次いだ。
物言い協議の結果、長内の足が出るのと城間の体が落ちるのが同時と見て取り直しになった。取り直しの一番では、立ち合いやや左に変化した長内に対し、変化についていった城間。両者右四つがっぷりに組むと、最後は城間が豪快な下手投げを決めて勝利した。勝った城間は1勝目、敗れた幼いは1敗目を喫した。
なお城間と“共同作業”した東俊隆はその後の取組で幕下二十三枚目・御雷山(錣山)を送り出して勝利、今場所初白星となる1勝目を挙げた。(ABEMA/大相撲チャンネル)

コメント