ミセスことMrs. GREEN APPLEの藤澤涼架が映画「ベートーヴェン捏造」(9月12日[金]公開)に“ショパン”役で出演することが発表された。藤澤が映画に出演するのは、今回が初。

【動画】映画「ベートーヴェン捏造」本編映像と共にベートーヴェンの名曲をおさらい

■藤澤涼架「朝からとても緊張して何も食べられずに現場に来ました」

藤澤がキーボードを担当するMrs. GREEN APPLEは、2025年デビュー10周年を迎える3人組バンド。全楽曲のストリーミング再生回数は100億回を超えており、2025年秋からは5大ドームツアーが決定している。ボーカル・ギターの大森元貴は俳優として活躍の場を広げているが、今作が初の映画出演となる藤澤は、「映画で演技をさせていただくのが初めてでしたので、朝からとても緊張していて何も食べられずに現場に来ましたが、本当に皆さんが温かく接してくださって、楽しみながら演技をさせていただきました。完成を楽しみに、ドキドキしながら待ちたいと思います!」と初出演の感想を語っている。

■ノンフィクション原作をバカリズムが脚本化

同作は、歴史ノンフィクションの傑作「ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく」(著:かげはら史帆/河出文庫刊)を基に実写化。天才音楽家ベートーヴェンの崇高なイメージが、実は彼の秘書の捏造だった…という音楽史上最大のスキャンダル。この史実の面白さに見せられたバカリズムが原作を丁寧にひも解き、さらに緻密な取材を加えつつ、脚本化した。

ベートーヴェンへの愛が重すぎる忠実なる秘書・シンドラー山田裕貴、彼から熱烈に敬愛されるベートーヴェン古田新太が演じ、世紀の大スキャンダルをバカリズムならではのご近所感満載のユルい会話劇で描き出す。

ウィーンが舞台となるが、現地ロケではなく、大型LEDディスプレイに背景3DCGを表示して撮影。最先端技術を駆使して、日本にいながらにして19世紀のウィーンの世界を再現した。

■歴史上の有名音楽家が続々登場

今回、解禁となったキャストは、ベートーヴェンシンドラーを取り巻く有名芸術家たち。「ピアノの詩人」と呼ばれるショパンを藤澤が演じる他、「歌曲王」シューベルトを新原泰佑、音楽教育家としても有名なピアニスト・作曲家のチェルニーには前原瑞樹、ワーグナーは堀井新太が、作家・詩人として有名なハイネ役を、お笑いトリオ・我が家の坪倉由幸が演じている。

彼らは、芸術家たちの交流の場でもあった劇場のパーティーで出会ったシンドラーの様子に違和感を覚え、「真のベートーヴェンを知っているのは自分だ!」と熾烈な情報戦を繰り広げる。

この第3弾キャスト発表と同時に、ベートーヴェンの名曲を紹介する特別映像も解禁。最も有名な曲の一つである通称「第九」から始まり、「エリーゼのために」「田園」「運命」など名曲の数々が、本編映像と共に流れる。

Mrs. GREEN APPLE・藤澤涼架(ショパン役)コメント

映像での演技経験がない中で、初めての映画出演のお話で、驚きと恐縮がありましたが、大変光栄でした。日ごろ、楽器演奏で音楽を届ける表現者として、役を演じることにとても関心があったので、とにかく一生懸命頑張りたいと思いました。

現場にはエキストラの方もたくさんいらして、大人数の中での撮影はものすごく緊張しましたが、主演の山田裕貴さんが合間の時間でお話をしてくださったり、監督の関さんも都度アドバイスをくださって、とても温かい現場でした。バカリズムさん含め、以前からお世話になっている方々に囲まれながら映画初出演ができて、良かったです。

バカリズムさんの作品は、日常の何気ない空気感にクスッと笑ってしまう要素が盛り込まれているところが大好きです。今作で僕が出演するシーンにもバカリズムさんならではの世界観が広がっていたので、その世界の一員になれることがとってもうれしかったです。

■新原泰佑(シューベルト役)コメント

学生時代、音楽の教科書で見た、“横向いてるあの人”シューベルトをまさか演じる日が来るなんて思ってもいませんでした!そして、この豪華すぎるキャストの皆さまとご一緒させていただけることに喜びを隠せませんでした。

今はただ、完成した映像を迫力満点のスクリーンで堪能したい一心です。どうぞ皆さまもお楽しみにしてください。

■前原瑞樹(チェルニー役)コメント

ベートーヴェンの時代のヨーロッパの人を演じることなんてなかなかないわけで、衣装合わせから撮影までずっとウキウキで楽しませていただきました。

撮影中は、ベートーヴェン(古田さん)と、「普段どこで飲んでるの?三茶?」などとお話もさせていただきました。すてきな衣装にすてきな美術(LEDディスプレイ)で、あの時代のあの人たちを過ごせてとても貴重な経験でした。皆さんと一緒に僕も早く見たいです。

■堀井新太(ワーグナー役)コメント

出演のお話を頂いたときは、何度かご一緒したことのあるプロデューサーの方もいらっしゃったので、うれしい気持ちと「何か僕にできることをしなくては」というシャキッとした気持ちになりました。

撮影中は、昔の時代のヨーロッパを舞台にしているので、髪形、衣装がとてもチャーミングでユニークでした。たぶん撮影中、人一倍キョロキョロしていたと思います。

バカリズムさんの独特な視点から物事を捉える面白さは、やはり癖になります。あっという間に台本を読み終えました。また何かでご一緒できたらうれしいなぁと思いました。

■坪倉由幸(ハイネ役)コメント

台本を読ませていただいて、一見ちょっと不気味だったり腹が立つような人間をどこか憎めないいとおしいキャラクターに仕上げるバカリズムさんの脚本はさすが!と感じました。そして、「え?この役をあの人が!」「わぁ!あの人がこの役なんだ!」と豪華なキャストにワクワクしました。

僕自身は一日の撮影で、他のほとんどのシーンを拝見してないので、一観客として、この作品を映画館の大きなスクリーンで見るのがとても楽しみです。

■「ベートーヴェン捏造」ストーリー

“耳が聞こえない”という難病に打ち克ち、数々の名曲を遺した偉大なる天才音楽家ベートーヴェン(古田新太)。しかし、世間に伝わるこの崇高なイメージは、実は彼の忠実なる秘書・シンドラー(山田裕貴)が“捏造”したものだった。

シンドラーは「どん底の自分を救ってくれた憧れのベートーヴェンを絶対に守る!」という使命感から、実際には“下品で小汚いオジサン”だったベートーヴェンを、彼の死後に“聖なる天才音楽家”に仕立て上げたのだ。

そんなうそのイメージが浸透していく中で、「我こそが真実のベートーヴェンを知っている!」という者たちの熾烈な情報戦がぼっ発。さらには、シンドラーのうそに気付き始めた若きジャーナリスト・セイヤーが、真実を追究しようと動き出す。

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