
近所のショッピングモール駐車場で発見
以前も書いたように編集部でレポート中のヒョンデ・コナは、常に担当の手元にあるわけではない。別のスタッフが使用するケースも多く、文字どおり編集部のアシとして大車輪の活躍を見せている。
【画像】文中に登場した急速充電器と普通充電用200Vコンセント 全15枚
さて先日レポート担当が乗って帰ってきた時のこと。以前から気になっていた充電サービスを利用してみた。それは近所のショッピングモール駐車場にある、『マイプラゴ』という充電器だ。
普段は自宅に設置した200Vの屋外コンセントで3kWh普通充電で行っているが、コナの総電力量(駆動用バッテリー容量)は64.8kWhのため、先日も満充電まで16時間の表示が出てしまった。状況によっては翌日の予定に影響してしまうほどだ。
編集部ではeモビリティ・パワーの充電カードを契約。レポート担当の自宅からは90kWの日産自動車ディーラーと、50kWのファミリーマートが近いのだが、前者は周辺にカフェなどがないため基本的に車内で待つことになり(ディーラーの中に入るのは気が引けるので)、後者は30分では充電量が少なく『おかわり』をしたくなる。
そこで別の候補を探していたところ、買い物で訪れた際に偶然、マイプラゴの充電器を発見した次第だ。
ビジター使用可能で、登録もスムーズ
マイプラゴはeモビリティ・パワーの充電カードに対応していないが、ビジター使用も可能だった。アプリもあったが、今回は充電器に貼ってあるQRコードを読み込みそのまま登録を進めることにした。
すると、メールアドレスを入力し支払い方法を選ぶくらいで、登録は実にスムーズ。あっという間に充電がスタートした。ちなみにファミリーマートと同じ50kWではあるが、充電時間は30分ではなく最大60分だ。
このスムーズさは重要だ。以前、別の車両でとあるサービスの充電器をビジター使用した際に、できると書いてある充電カードを読み込まず、しかもアプリのインストールを強いられたため、充電開始までかなりの時間を要した経験がある。
ショッピングモールなので、60分はかなり有効に活用できる。この日は有名店のラーメンが目当てで、そちらをじっくり頂き、いくつか買い物も済ますことができた。充電時間は登録画面に表示されるので、常にスマホでチェックが可能だ。
60分になると最初に登録したメールアドレスへ通知が届き、そこから15分を超過すると別料金が発生する仕組みになっている。今回はメールで超過の通知もきていたが、ギリギリ75分で充電停止を押すことができた。
なお、充電前は27%だったが、充電後は85%まで回復。さすが急速充電1時間だ。気になる料金は1分55円で、60分で3300円かと思いきや、なぜか3080円だった。
充電スポットはニトリやゴルフ場にも
ホームページによればマイプラゴは定額プランもあり、充電ポイントを1ヵ所に決めることで、月3980円の『急速充電バリュー』(急速がひと月150分まで、普通がひと月600分まで)と、月1980円の『普通充電バリュー』(普通がひと月600分まで)から選ぶことができる。
充電スポットを見たら、近所ではショッピングモールだけでなく、ニトリやゴルフ場に設置されていた。今回充電した場所には急速充電器が2基、普通充電器が3基あり、スポットによっては普通充電器のみの場所もある様子。
今後も基本的にはeモビリティ・パワーのカードが使用できるスポットが中心となるが、状況によってはマイプラゴを併用できることがわかっただけでも、大きな収穫であった。次の待ち時間はラーメンではなく、パスタにしようと思う(そこじゃない)。
なお充電スポットでいえば、都内で、私が自宅に設置したのと同じパナソニック製の200Vコンセントを用意している有料駐車場に遭遇した。充電料金は何と無料だ。
ホテルに宿泊する際に利用して重宝はしたのだが、その日は滞在時間も長く、駐車料金が4400円(上限2200円×2回)もかかってしまった。充電代+駐車代と見れば高くないのかもしれないが……。
やはり充電インフラはまだ発展途上といった具合で、自分のライフスタイルと充電環境が合致するかが、EVを所有できるかの分岐点となるようだ。
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