ブリティッシュ・ロックの黄金期を牽引したバンドの全盛期をとらえた音楽ドキュメンタリー「ザ・フー キッズ・アー・オールライト」の予告編が披露された。

1964年のデビューから78年までの代表曲のライブパフォーマンスを中心に、プロモーションフィルムやインタビュー映像、さらに32歳で夭逝した伝説的ドラマー、キース・ムーンが亡くなる約3カ月前の78年5月にシェパートン・スタジオで撮影された最後のパフォーマンスも収録。本国イギリスではキース・ムーン死後の79年、ザ・フーのアルバム「四重人格」を原作とする映画「さらば青春の光」と同時公開された。メンバーのジョン・エントウィッスルが音楽監督を務めた。

予告編は、ギターサウンドが鮮烈な名曲「無法の世界」から幕を開ける。続いて「マイ・ジェネレーション」「ババ・オライリィ」ほかファンにはたまらない曲の数々が圧倒的なライブパフォーマンスよって演奏されている姿を垣間見ることができる。本作で演奏されている楽曲は全23曲。様々な演奏フッテージからのものだが、特筆すべきは、この映画の為に78年5月にシェパートン・フィルム・スタジオで行なわれたものだろう。音の厚みとエネルギー、レーザー光線を使ったステージ照明とカメラワーク、ピート・タウンゼントの腕を大きく回しながら弾くの風車奏法も炸裂。このライブから数か月で亡くなったキース・ムーン最後のフルパフォーマンス映像としても非常に貴重だ。

ザ・フー レコード・デビュー60周年、そして、彼らのほぼすべての曲を作ったピート・タウンゼントが80歳を迎える20025年、完成から46年を経て、全曲歌詞字幕付き、HDレストア版で9月26日に日本劇場初公開となる。

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