
そろそろコレクターズアイテムのステージへ?初代BMWミニ・クーパーS
日本国内でもCSディスカバリーチャンネル「名車再生!クラシックカー・ディーラーズ」の名でカーマニアから高い人気を博している英国のレストア番組「Wheeler Dealers」。2025年6月1日に、同番組は英国の新興オークションカンパニー「アイコニック・オークショネア」社をパートナーとして、これまで番組内やスピンオフ版「名車再生!ドリームカー大作戦」などで取り扱ったクルマたちの同型車を中心に販売するオークション「The Classic Sale at Wheeler Dealer Live 2025」を開催しました。今回はそのなかから「名車再生!クラシックカー・ディーラーズ」シーズン14(2017-18年)で、番組2代目のメカニック「アント」がレストアしたのと同じBMW「MINIクーパーS」を紹介します。
BMWの別ブランドとして誕生した新生MINI
独BMWの庇護のもと、かつての「モーリス」カウリー工場で生産される現代版MINI(ミニ)は、実質的な初代にあたるR50系が2001年5月にデビューして以来、間もなく四半世紀を迎えようとしている。
ボディタイプは3ドアハッチバックとコンバーチブルで、パワーユニットは、BMWとクライスラーとの合弁会社でブラジルに拠点を置く「トライテック」社が製造を担当した1.6Lの直列4気筒SOHCエンジンを搭載。グレードは基本となる「ONE」に、エンジン制御プログラムの変更により出力を高めた「クーパー」。そして、ターボではなく機械式スーパーチャージャーを装着した「クーパーS(R53)」の3タイプが設定されていた。
このR50系と2代目R56系は、それ以降のMINIよりもコンパクトかつ快活で、ユーズドカーとなった現在では、いわゆる「クラシック・ミニ」のファンにとっても好ましいキャラクターと認知されている。英国では、エンスージアストの趣味のためのクルマとしても認められ始めているようだ。
R56時代のコンバーチブル(R57)を数年間にわたって愛用し、現代版MINIには少なからず好感を抱いている筆者は寡聞にして知らなかったのだが、英本国ではR50系およびR56系MINIの中古車にレストアやモディファイを施して販売する専門業者も勃興してきている。
なかでも創業から120年を超える歴史を持ち、長年ディーラーおよびレーシングガレージとしてBMCミニやクラシック・ジャガーなどに携わってきた「HRRCC(Howard Road & Race Car Company)」は、近年になってR50系およびR56系に自社開発のパーツをふんだんに盛り込んだレストアを施しているほか、それらのパーツをアフターマーケットに向けても販売。英国内ではMINIに特化した新たなブランドとして、急速に成長を遂げているとのことなのだ。
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