
「漁具から、価値の常識をひっくり返す。」をミッションに、廃漁網の回収・リサイクルに取り組むamu株式会社(本社:宮城県気仙沼市、代表取締役CEO:加藤広大、以下amu)は、漁師から回収した廃漁網を再資源化して生まれた素材「amuca(R)」を使用した初のオリジナルコレクションの販売を開始します。2025年7月15日(火)10時より、Makuakeにてクラウドファンディングを行います。
廃漁網は、海洋プラスチックごみ問題のひとつでもあり、処分に悩む漁師や処理業者にとって“厄介者”とされてきた存在です。amuは、これらの課題を解決するために、漁具の回収からリサイクル・製品化・販売までを一貫して行います。
今回、amuとして初めて漁網由来の素材を使用したコレクションを立ち上げました。気仙沼の文化を表現したオリジナルテキスタイルデザインや、コラボアイテム、体験型リターンなど、全20種類のリターンをラインナップしています。“誰かにとっての厄介者” が“誰かの誇り”へと生まれ変わる。そんな価値の転換を、amuはこれからも地域と、社会と、皆さまとともに進めていきます。
漁網リサイクル素材「amuca(R)」オリジナルコレクションが初登場
amuでは、役目を終え廃棄予定だった廃漁網を漁師から買い取り、再資源化する活動を行っています。それらをリサイクルした素材を、マテリアルブランド「amuca(R)」として提供をしています。
このたび、「amuca(R) 」を使用した初のオリジナルコレクション「Buddy Collection」を発表いたします。
7月15日(火)より、応援購入サービス「Makuake」にて販売を開始します。

世界的な海洋プラスチック問題と、現場で分かった厄介者の「廃漁網」
日本の海岸に漂着している海洋プラスチックごみのうち、漁業関連ごみが質量ベースで59.5%を占めています。(※1)海洋に流出した漁具は、ゴーストギアとして海洋生物を捕獲したり、マイクロプラスチックとなったりと生態系に大きな影響を及ぼします。
しかし、こうした漁具の適切な処分には、漁業者自身が産業廃棄物として高額な処分費用を負担する必要があります。漁業者から排出された漁具は、産業廃棄物として焼却や埋め立て処理されます。そして、焼却によるCO2の排出や埋め立てによる環境負荷は高いうえに最終処分場の利用状況も逼迫するなどの二次的課題も重なります。
さらに、地方の漁業現場ではこうした課題が、労働力不足や高齢化・人口減少といった地域構造の変化と相まって複雑化。ゴミの回収・搬出・処分までに手が回らない、費用も人手も足りない、といった声が多く寄せられています。
amuは、こうした現場の声を受けて、漁具の回収からリサイクル・製品化・販売までを一貫して行う仕組みを構築。漁師の負担を軽減しながら、海洋ごみの削減と地域経済の活性化の両立を目指しています。
※1環境省 海洋ごみをめぐる最近の動向

捨てられる漁網を地域の希望に
気仙沼の廃漁網から生まれた「Buddy Collection」by amuca(R)
Buddy Collectionの商品に使用する生地の原料となるのは、宮城県気仙沼市で回収した廃漁網です。漁師の声をもとに設計した機能性や、気仙沼の文化を表現する2種類のテキスタイルデザイン、手元に届くまでのストーリーを伝えるamuca(R)タグが特徴です。

気仙沼を表現するテキスタイルデザイン

ストーリーを見える化する商品タグ
Buddy Collectionには、「現代社会の荒波を乗り越え生きるあなたの相棒になりたい」そして「このプロダクトがやがて地域を救う相棒になってほしい」という願いを込めています。
漁師と共に大海原を旅した漁網が生まれ変わって、生活に馴染むあなたの相棒(Buddy)のような存在として使用いただけるようなコレクションを開発いたしました。
商品ラインナップ

Buddy 2way Bag
サコッシュ

トートバッグ

Buddy T-shirt
Tシャツ

mini Buddy
お守り

Buddy Cap

Buddy Sunglasses
特徴
代表プロフィール

代表取締役CEO 加藤 広大
二松学舎大学文学部在学中、(株)Gaiaxにて「TABICA」立ち上げ
を経験。
大学中退後、当時最年少で(株)サイバーエージェントに入社。
AbemaTVの番組プロデューサーを担いTwitter世界トレンド1位3
回、チャンネル優秀賞獲得。
2019年宮城県気仙沼に移住後、廃漁網アップサイクルに興味をも
ち事業検証を行う。2023年5月amu(株)設立。
アジアで活躍する30歳未満のリーダー「Forbes 30 Under 30 Asia 2025」に選出。
製造に関わったパートナーのコメント
アサヤ株式会社 代表取締役社長 廣野一誠様
私たち漁業資材を扱う会社として、海洋プラスチックごみ問題には強い責任を感じています。現場では、どうしても資材の破損による流出が避けられない課題もあり、なかなか自分たちだけでは解決できませんでした。そんな中、広大さんのような若い方が新しい事業として取り組んでくださり、とても心強く感じています。漁業界、その周辺産業を問わず関わる人が減少する中で、このような新しい挑戦が現場を盛り上げてくれることをとても嬉しく思いますし、心から応援しています。
有限会社ウチダプラスチック 代表 内田栄時様
福井で眼鏡を作りながら、長年リサイクル素材・環境に配慮したものづくりに取り組んできました。福井の海岸にも多くのプラスチックごみが流れ着き、これらを活用したサングラスづくりなどにもチャレンジしています。その活動を見てくださったamuさんからお声がけいただき、何度も現場で打ち合わせを重ねながら、リサイクル素材を使った新しいサングラスを形にすることができました。今回のプロジェクトがより多くの方に届くことを願っています。
株式会社三栄コーポレーション 服飾雑貨部 露木千春様
私たちは生活雑貨の商社としてサステナブルなものづくりにも取り組んでいます。今回、amucaさんの生地で商品サンプルづくりに参加させていただき、プロジェクトの熱意や、関わる漁師の方々の想いに大変感銘を受けました。ストーリー性や生産者の顔が見えるものづくりは今の時代に本当に魅力的で、多くの方に共感いただけると感じています。このクラウドファンディングをきっかけに、ものづくりの現場からしっかりとサポートしていきます。
丸井織物株式会社 産業資材事業部 部長兼テキスタイル第二営業部 部長 杉本和也様
amuさんとの出会いはとある展示会でした。私たちは石川県で織物製造を行う会社ですが、amucaという新しい素材を扱うことで、社会貢献にもつながる仕事ができたことを嬉しく感じています。今回の商品は、これからの社会の新しいスタンダードになっていくだろうと感じていますし、企画・製造の面から今後も関わっていきたいと思います。
今後の展望
amuは今後も、廃漁具の再利用に留まらず、この世で無価値とされているものすべてを、アイデアや仕組みで価値あるものに変える挑戦を続けていきます。
その第一歩として、今回のプロジェクト「Buddy Collection」を通じて、この挑戦を共に支え、広げていく仲間を集めることを目的に、クラウドファンディングを実施します。
“誰かにとっての厄介者”が“誰かの誇り”へと生まれ変わる。そんな価値の転換を、amuはこれからも地域と、社会と、皆さまとともに進めていきます。
プロジェクト概要
タイトル:「大海原を旅した漁網があなたの相棒に。廃漁網を再生したコレクションを、気仙沼から。」
リンク: https://www.makuake.com/project/amuca_buddycollection
開催期間:2025年7月15日(火)10:00 ~ 9月29日(月) 22:00
目標金額:1,000万円
「廃漁網アップサイクルベンチャー」amu株式会社について
全国の漁港から回収した廃漁網をアップサイクルして価値ある製品を生み出す、宮城県気仙沼市発の廃漁網アップサイクルベンチャーです。「いらないものはない世界をつくる。」をビジョンに世の中のゴミ、無価値とされているものを再資源化して新たな価値を吹き込みます。
会社概要
社名:amu株式会社
本社所在地:〒988-0017 宮城県気仙沼市南町2丁目2-25
代表取締役CEO:加藤広大
出資元:ANRI株式会社/UBE株式会社/株式会社ANOBAKA
事業内容: 廃漁網の回収、プロダクト開発販売
設立: 2023年5月
ブランドサイト:https://amuca.world/
ブランドサイト(EN):https://amuca.world/en
配信元企業:amu株式会社

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