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 将棋の藤井聡太王位(竜王、名人、王座、棋聖、棋王、王将、22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦する伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦七番勝負第2局が7月15日兵庫県神戸市の「中の坊 瑞苑」で行われている。前日に現地入りした両者は、対局場検分とともに会見にも対応。藤井王位は千日手が続いている現状について、「偶然の要素が大きい」と言及した。

【映像】会見で笑顔を見せる藤井王位の表情

 防衛6連覇を目指す藤井王位に、王位のタイトル奪取を狙う永瀬九段が挑戦する“真夏の七番勝負”は早くも2戦目を迎えている。両者のタイトル戦での激突は今シリーズで6期目。特に2025年は年頭の王将戦から春の名人戦、夏に王位戦と2日制の対戦が続いている。

 藤井王位がプロ入り以来の研究パートナーとして知られている両者だが、直近では名人戦第4、5局から王位戦第1局と3局連続で千日手が成立する異例の事態が話題となった。第2局の前日に行われた会見で所感を問われた藤井王位は、「基本的には偶然の要素が大きい」とコメントした。

 いずれも戦型は『角換わり』が選ばれていたが、「対局自体は一局ごとに独立したものなので、千日手が続いていること自体はそれほど意識する必要なないのかなと思う」とどこまでも冷静に現状を受け止めている様子だった。

 過去にABEMAの中継に出演したトップ棋士の増田康宏八段(27)は「お互いに作戦が進化しているので、(千日手が)打開できなくなってる」と分析。「今後どんどん増えてくるんじゃないかなと思う」と強調もしていた。

 藤井王位は「どのように進んでも適切に対応していける準備が求められる」とし、王者として挑戦者を迎える心意気を語った。
(ABEMA/将棋チャンネルより) 
 

異例のタイトル戦3局連続千日手も…藤井聡太王位は「偶然」を強調「どのように進んでも適切に対応していける準備を」