
愉快なスーパーの店員さんについて描いた、イラストレーターのNENEさんの漫画が、インスタグラムで500近くの「いいね」を集めて話題となっています。
イギリスで生活をする女性が通う、近所のスーパー。働いている店員さんたちを見ては、「やけに若い美男美女が多いなあ」と感じていました。そして同じくそこで働くおじさま店員はとても明るくて…。読者からは、「ユーモアがありますね」「この後どうしたのか、気になる!」「他の店もこんな感じなのかな?」などの声が上がっています。
NENEさんは、インスタグラムで漫画を発表しています。NENEさんに、作品についての話を聞きました。
Q.初めてNENEさんの作品を読む人たちに向けて、自己紹介をお願いします。
NENEさん「東京の下町出身で、10代の頃にイギリスに移住しました。小学生レベルの英語しか話せなかったので当初は苦労しましたが、気付けば人生の大半をイギリスで過ごしています。また、ひょんなことから大嫌いだった猫を飼い始め、いまでは溺愛しています。右も左も分からなかった私を受け入れてくれたイギリスという国と、生きがいとなった猫という存在にとても感謝しており、その気持ちを知ってもらいたいと思い、作品制作を始めました。食べることも大好きなので、『ロンドン・猫・グルメ』が私の作品制作のコンセプトです!」
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
NENEさん「小さいころから絵を描くことが好きで、遊びでもよく描いていました。イギリスの大学でもちょっとしたアニメを作ったり、漫画の授業をとったりして、描くことにはずっと憧れを持っていました。今インスタグラムで公開している漫画を描き始めたのは、3年半前の2022年半ばくらいからですね」
Q.今回の漫画を描いたきっかけを教えてください。
NENEさん「この作品を描いた理由としては、日本では『お客さまは神さまです』なんて言葉がありますが、イギリスでは『スタッフもお客さまもハッピーじゃないと意味がないよね』という雰囲気があります。店員同士はよくおしゃべりをしていて、サービスが少し疎かになることもあるのですが、それも含めてほほ笑ましいなと感じたので、作品にしました。
また、イギリスのおじさまは日本で言う『英国紳士』というイメージとは少し違い、いつもジョークを言っているお茶目な人たちが多いんです。そんなかわいい英国おじさまを皆さんに知ってもらいたかったから、という理由もありますね」
Q.店員のおじさまの対応を、どのように感じましたか。
NENEさん「一瞬『はっ!?』となりましたが、その後は爆笑しました。でも、あまりびっくりはしませんでした。イギリスでは、店員さんでも通りすがりの人でも、笑いを取ってくる人が結構多いんです。特におじさま世代は、若いころに大きなコメディーブームがあったので、日常の中で『ひと笑いを取る』のが腕の試しどころみたいです。こちらが笑うと、たいていドヤ顔をしてきます(笑)」
Q.この後、実際におじさまの足の上に乗ったのでしょうか。
NENEさん「笑いながら、『じゃあ失礼して~』と片足を上げようとしたら、向こうも『やるねえ!』という感じで笑っていました。結局その後、普通に棚の物を取ってくれて、笑顔で去っていきました」
Q.イギリスのスーパーと日本のスーパーとで、特に違いを感じるのはどのようなところですか。
NENEさん「棚の位置が高いですね。最低170センチぐらいの身長がないと、上まで届かないです。他には、どの町に行っても必ずあるような主要スーパーが10社ほどあって、低価格帯から高価格帯まで、ヒエラルキーがしっかりと決まっています。私は低価格帯のスーパーが好きでよく行くのですが、友達に話すと『え~、あんなところに行くの?』と笑われがちです」
Q.作品について、どのような意見が寄せられていますか。
NENEさん「『イギリスって実はそんな感じなんだ!』『勉強になりました!』といった感想が多くてうれしかったです。また、いまの日本の現状についてとても興味深い情報を教えてくださった方々もいらっしゃいました」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えてください。
NENEさん「海外の動物愛護事情について、これからも積極的に発信していきたいです。それから、『イギリスって本当にいいところだよ』『ご飯もおいしくなったよ』ということを、皆さんにもっと伝えていきたいですね」
オトナンサー編集部

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