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 サントリーは、“ベースのノンアル”「ZEROPPA(ゼロッパ)」を、2025年9月16日より全国の飲食店向けに新発売します。

 炭酸水や清涼飲料で割ることでノンアルコールサワーをつくれる、ノンアルコールサワー“ベース”です。アルコール度数は0.00%で、品目は清涼飲料水。500mlペットボトル、希望小売価格は400円。

“ベースのノンアル”ってなに?
飲食店でノンアルサワーをつくれる

 7月に都内で開催された発表会では、その背景について語られました。

 「オールフリー」を始めとした様々なノンアルコール飲料を手掛けるサントリーは、ノンアルをより“積極的な選択肢”にしてもらうよう、2025年より訴求を強化しています。その一環として、飲食店での飲用シーンに着目。

 とある調査では、「居酒屋でアルコールだけでなく、清涼飲料やノンアルコール飲料も飲む」と回答した人が全体の約半数にのぼるなど、ノンアルは飲食店でも一定の浸透を見せています。しかし実際には、多くの飲食店でノンアルの選択肢は限られているのが現状です。ノンアルビールはあるものの、多くの店では通常のアルコール商品にあるような豊富なサワーのバリエーションは用意していません。

 そこで、飲食店でも多彩なノンアルサワーを提供できるように開発されたのが「ゼロッパ」です。本商品は、清涼飲料と割ることで、お酒のような余韻を感じられるノンアルコールサワーを簡単につくれます。

 通常ノンアルコール飲料の開発では、“ビール”や“ウイスキー”といった既存のお酒の味わいを目指して、ノンアルコールに置き換えるところ、ゼロッパでは目標とするお酒のカテゴリーを設定せず、「どんな清涼飲料と割っても、お酒のような複雑さや余韻を楽しめること」をゴールに開発が進められたと言います。

 ゼロッパの味わいを支えるのは、ノンアルコールエキス。蒸留酒から丁寧にアルコールだけを除くことで、香りや深みをそのまま残し、“お酒らしさ”を実現します。今回は焼酎エキスとウイスキーエキスの2種類をブレンドして使用しています。

 清涼飲料水で割る際の目安は「ゼロッパ1:清涼飲料4」ですが、割り方、濃さはあくまで自由。店舗ごとのアレンジが可能です。ただし、ゼロッパは割って飲むことを前提に設計されているため、ロックやストレートで飲むと、お酒の苦みなどがやや強く感じられるそうです。

 発表会では、ゼロッパを使ったノンアルプレーサワー炭酸水割り)やノンアルペプシサワーペプシ割り)の試飲が提供されました。

 実際、飲んでみるとどちらもかなりサワーらしい! 口に含んだ瞬間にお酒らしい複雑味があって、後味に余韻が長く残ります。実際、お酒らしい“複雑味”と余韻”は開発の際にこだわっているそうです。

 ウィスキーエキスと焼酎エキスの両方を使用しているということですが、甘みの残らないキリッとした味わいで、どちらかというと洋酒ベースのサワーに味わいが近いと感じました。

 アルコールは入っていないので、もちろん酔うことはありませんが、お酒の味そのものも好きな私にとっては、いつもの炭酸水で“お酒っぽさ”をしっかり感じられるのがすごいなと感じました。

 そんなゼロッパですが、あくまで飲食店向けなので、スーパーなどで見かける機会はあまりないでしょう。よくいく居酒屋さんでノンアルサワーが増えたら「ゼロッパだ」とわかるかも。

東京タワーでゼロッパがいち早く体験できる

 ゼロッパの発売に先駆けて、7月18日からは東京タワーフットタウンビル内に「ノンアル∞STAND by ZEROPPA(ノンアル ムゲンダイ スタンド バイ ゼロッパ)」がオープン。

 ここでは「ゼロッパ」を使った“ゼロよいサワー”のほか、オリジナルメニューやノンアルと相性の良いフードが提供され、ノンアルの魅力が体感できる場となっています。

 ちなみに「ノン」ではない「ザ・プレミアム・モルツ<ジャパニーズエール>香るエール」も提供されるとので、お酒を飲みたい人も安心です!

「ノンアル∞STAND by ZEROPPA(ノンアル ムゲンダイ スタンド バイ ゼロッパ)」
住所:東京都港区芝公園4-2-8
7月18日オープン

ノンアルここまできたか。脱アル蒸留酒エキスを使用した「ベースのノンアル」登場