
686馬力のPHEV デンツァから販売
BYDは、7月10日に英国で開幕したグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにおいて、新型の高級SUV『B5』を一般公開した。来年から欧州市場で販売される予定だ。
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新型B5は昨年、中国でSUV専門サブブランドのファンチェンバオ(方程豹、Fangchengbao)から『Bao 5』として発売されたが、欧州ではデンツァ(騰勢、Denza)ブランドから販売されることになる。
ランドローバー・ディフェンダー110のライバルと位置付けられ、優れたオフロード性能とスーパーカー並みのパワーを備えているとされる。
B5の導入により、BYDはパワートレインのラインナップを多様化し、新たな市場セグメントを開拓する狙いだ。同社のステラ・リー社長は昨年、AUTOCARのインタビューで、新しいSUVは「英国で非常に人気が出るでしょう」と語っている。
特に英国では、ディフェンダーのような大型高級SUVの人気が高いが、BYDはこれまでこうしたモデルを投入してこなかった。リー氏はその需要に期待し、「英国の道路は狭いですが、このような大型のSUVオフロード車が愛されています。そのため、ファンチェンバオは英国市場に投入されるでしょう」とした。
B5の仕様詳細については未確認だが、中国仕様車とほとんど変わらないと予想される。中国で販売されているモデルは、『DMOスーパーハイブリッドオフロード』と呼ばれるラダーフレームプラットフォームを採用し、1.5Lターボエンジンと2基の電気モーターで構成されるプラグインハイブリッド・システムを搭載する。
合計出力686psと最大トルク77.5kg-mを発生し、ディフェンダーのパワーを上回る。
構造の一部としても機能する31.8kWhの大容量バッテリーにより、中国のCLTCサイクルで最大125kmのEV航続距離が可能とされているが、実環境での距離は80km前後になるだろう。
欧州でのEV普及が減速する中、BYDはハイブリッド車のラインナップを大幅に拡大しようとしている。今回のB5に加え、来年はさらにBMW 3シリーズに相当するプラグインハイブリッドのセダン/ステーションワゴン『シール06』を導入する予定だ。
シューティングブレイクのデンツァZ9 GTも、プラグインハイブリッドまたは純EVモデルとして販売される。
BYDはグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、今後欧州市場に投入する複数の新モデルを披露している。
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