1軍復帰の丸山和郁が室内練習場でチームメイトと笑顔で練習した(C)TsutomuBEPPU/CoCoKARAnext

 ヤクルト7月15日、静岡で行われる予定だった巨人戦がグラウンド状態不良のため中止となった。今季8度目の中止となり、髙津臣吾監督は「何て言ったらいいのだろう。多いといってもしょうがないよね、これは」と、受け止めるしかなかった。

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 この日、外野手の丸山和郁が右有鉤骨の骨折から1軍復帰を果たし、室内練習場でチームメイトとともに笑顔で練習に参加した。

 4月17日の阪神戦(神宮)の打席で負傷してから、ファームで調整してきた25歳は「こういうチームが苦しい状況で自分がそこにいられない悔しさや、レギュラーのチャンスもあったと思うので、チャンスを逃したという部分で悔しい思いをした」と、主力がケガで不在の中、自身も離脱してチャンスをつかめなかったもどかしさがあった。

 今後は「まずはチームが勝てるように、自分のやれることを100%しっかりやっていきたい」と意気込み、これまでの悔しさを3か月ぶりの1軍の舞台でぶつける。

 髙津監督は丸山和について「すごく表情は明るくて、こっち(1軍)で野球をやりたかったんだなと感じました。チームの雰囲気を明るくしてくれるような存在でいてほしい」と話すと、「必要だと思ったから上げた。彼が持っているものであれば、十分、いろいろなところでチームに貢献できると思う。期待しています」と、チームの戦力として大きな期待を寄せた。

 また、先発予定だったドラフト1位ルーキー・中村優斗の登板が流れたことに関して「難しいことをいろいろクリアにしていかないと先に進まないと思う。これはいい経験だったね、成長したね、という1日であって欲しいなと思います」と、22歳の右腕に向けて今後の糧にして欲しいと話した。

[文:別府勉]

燕25歳外野手が逃した“チャンス”…悔しさ味わう 1軍復帰で「自分のやれることを100%しっかりやっていきたい」