
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、レーベル「KITORA」のコミックエッセイ、『ただいま! 保育士でこ先生』(KADOKAWA刊)シリーズの112話『いっぱい食べてえらい』を紹介する。作者のでこぽん吾郎さんが、5月19日にX(旧Twitter)にて本作を投稿したところ、2.3万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、でこぽん吾郎さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■保育所を嫌がる子どもの対処法
保育所にやってきたが嫌だと駄々をこねるかっくんに、何とか言うことを聞かせようとするでこ先生とかっくんのお父さん。かっくんの好きなカレーが給食で出ることを伝えるでこ先生だったが、かっくんはそれも「やだもん!!」と拒否して言うことを聞かない。
困ったかっくんのお父さんは自分がカレーを食べ、でこ先生に褒めてもらおうと焦りながら切り出す。その姿を見て、保育所に行くことを決めるかっくん。安堵するでこ先生とかっくんのお父さんは、かっくんが保育所に行くことだけではなく、自分が保育されることがなくてよかったと心から安堵するのだった…。
この保育所のひと幕を読んだ人たちからは、「カレーにはいつでもときめくよね」「あるあるすぎて首取れそう」「やる気を出させるのも大変だけど楽しい」「実現しなくて本当によかったね」など、多くのコメントが寄せられている。
■子どもの気持ちを探りながらのやりとり
――本作のお話の発想の源はどこだったのでしょうか?
朝の送迎は、スムーズにバイバイできれば良いのですが、そうではないことも時々あります。時間は迫っているけど、子どもには気持ちよく登園して欲しい…!!と願うのは、保護者の方も保育士も一緒です。あの手この手で接しているうちに、ふと我に帰った時「(…なんだ今の??)」と自分自身にツッコミを入れたくなることもしばしば。そんなひと時を漫画という形にできたら面白いかなと思って作品にしました。
――本作では、短いながら怒涛のテンポで繰り広げられる展開が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
「(行きたくない!)」「(気持ちよく登園してほしい!)」「(これならどうだ!?)」「…(なんだ今のやり方…)」など、当時の空気感を思い出しながら、ちょっとでも臨場感が出るようにキャラクターの表情はこだわって描きました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
子どもとのやりとりの中で、その場の勢いのままに言ったものの、冷静に考えるとその通りにならなくて良かった…と思うことってありますよね。「(良かった…本当に良かった…)」というセリフがお気に入りです。色んな場面で一体何度心の中で呟いたことか…(笑)。
――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。
私の漫画を読んでおられる方の多くは、子育て中の方だと思うので、「(あるある…!)」と共感しつつ、思わず笑ってしまうような漫画を描けるように心がけています。
――今後の展望や目標をお教えください。
今後も変わらず、保育の楽しさを伝えられるような漫画を作っていきたいです。なので健康に気をつけて、元気に描き続けていくことが目標です!!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも作品を見てくださって、ありがとうございます!子どもに関わっている方も、そうでない方も、作品を通して、笑顔や元気をお届けできるように引き続き頑張ってまいります…!!

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