「ル・マン24時間」で市街地がレース一色に! 公開車検で早くも盛り上がりを見せています【みどり独乙通信】

レースへの盛り上がりは公開車検から始まっていた

世界中のファンを魅了するル・マン24時間レース。決勝を前に街中で行われる公開車検には、早くも多くの人が詰めかけます。現地入りした池ノ内みどりさんが、ル・マン市内の熱気あふれる様子を伝えます。

パリ渋滞を越えてル・マン市内へ到着

「FIA世界耐久選手権(WEC)2025第4戦 ル・マン24時間レース」の取材でフランスにやってきました。怒涛のパリの渋滞を経て、定宿のあるル・マン市内へ。30万人以上が訪れるレースウィークにはホテルの空きがないうえに、もしあったとしても高額すぎて宿泊するには難しい金額。

今回はフランス人女性のお宅へ下宿させていただき大変助かっています。このお宅のお庭には鶏小屋があって、毎日産みたての新鮮な卵を頂けるんですよ。炊飯器日本米を自宅から持ってきているので、卵かけご飯をぜひ食べてみたいと思っています(笑)。サーキットからのエキゾーストノートも多少聴こえますが、静かな住宅街にあるので、フランスの一軒家に住んでいる気分が味わえます。

世界中のファンが待ち望む年に一度の祭典

到着翌朝からは、ル・マン24時間レース恒例の市内中心部で行われるのが公開車検と集合写真です。小雨が降りとても寒く、お天気がイマイチだったので、午前中は例年よりも若干ギャラリーは少なめでした。が、お天気が回復するにつれて少しずつ増えてきました。

1923年に第1回の大会が開催されてから、2023年には第100周年記念大会を迎えたル・マン24時間レース。その間には戦争や様々な社会情勢で休戦を余儀なくされましたが、一世紀以上にわたって地元のル・マン市フランス、そして世界中から訪れているファンのみなさんにとっては、1年に一度、待ちきれないビッグイベントですね。

毎年夏至の前後の6月第2週の週末に開催されるル・マン24時間レースは、ニュルブルクリンク24時間レーススパ・フランコルシャン24時間レースとともに“ヨーロッパ三大24時間レース”と称され、モータースポーツを通して自動車技術や安全の発展に大きく貢献しています。

2025年はその三大24時間レースがすべて6月に集中しているので、数多くの自動車メーカーやドライバーにとっても非常にチャレンジングな月となります。この三大24時間レースのすべてを追いかけているファンもいますので、ファンの方々にとっても大変忙しい1カ月になりますね。

レース前から熱気十分! ファンの熱視線

さて、2日間にわたって行われる公開車検と集合写真の撮影会が行われるのですが、その合間にはドライバーのトークショーも開催されます。基本的にはフランス語ですが、すべてのドライバーがフランス語を話せるわけではありませんが、英語でスピーチした後にMCの方がフランス語に訳してくださっているようです。

まだまだレースは始まっていませんが、早朝から夕方遅くまで1日中現地で観覧されている熱心な方々に支えられているのが、ル・マン24時間レースです。サーキットから公開車検が開催されているル・マン市内中心部までは、チームによっては自社の大型トランスポーターや牽引車でマシンを持ち込む場合もありますが、主催者側の用意したレッカー車両で持ち込む場合もあります。

ル・マン24時間レースの公開車検を紹介

その積み下ろしの様子を観察するのも、楽しいひと時です。車検場の近くにはレストランやカフェもあり、そこに座ってのんびりと車検の雰囲気を楽しむ方もいらっしゃれば、車検待ちのチーム関係者も多く、コーヒーを飲んでおられるという雰囲気も含めて、ル・マン24時間レースの決勝レースを待ち望む楽しいひとときに違いありませんね。

 

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車検場にはアルピーヌのハイパーカーの姿が