
<大相撲七月場所>◇四日目◇16日◇愛知・名古屋 IGアリーナ
横綱・豊昇龍(立浪)が、結び前の一番で前頭二枚目・阿炎(錣山)に押し出しで敗れて3日連続の金星配給という異例の事態に陥った。行司軍配差し違えのアナウンスを聞く際に見せた豊昇龍の表情の変化。さらに白星が自らの手からこぼれ落ちた瞬間に浮かべた様子に「何かを思う表情」「休場しちゃうの?」「どこか悪いのかな」「泣いてるように見える」など心配の声が相次いだ一方、「元気出して」「明日勝つぞ!」など、励ましの声も多数寄せられた。
立ち合い、阿炎の強烈なもろ手突きを食った豊昇龍は防戦一方。一気に押し出されて土俵を割った。しかし、館内騒然となる中、立行司である第43代式守伊之助の軍配は豊昇龍に上げられ、物言いがついた。
館内が異様な雰囲気となる中、ABEMA解説の元前頭・大岩戸は「確かに豊昇龍は相手の足というか、土俵の周りにある砂の蛇の目の部分を見ていた。もしかすると阿炎は勢いあまって出てしまったのかも…」と言及。ただ「これは土俵の屋根の方にカメラ無いと分からないですね…」というほど、スロー映像で何度も確認したが、豊昇龍の左足の踵が蛇の目の砂についているか否かは非常に際どい様子だった。
その後、館内に「ただ今の協議について説明いたします」とアナウンスが流れると、豊昇龍の表情に変化が。目が左右に泳ぎ不安そうな表情を浮かべた豊昇龍。続いて「行司軍配は豊昇龍に上げましたが、豊昇龍の踵が先に土俵を割っていました。行司軍配差し違えで阿炎の勝ちといたします」と簡潔な説明がなされ、3日連続の黒星、金星配給が確定すると審判長の方に一度視線を送り、唇をグッと噛み締めたまま、うつむき加減で土俵に上がって一礼。土俵を降りる際も一歩一歩に力はなく、土俵下では天井を見上げ、土俵に向かって一礼すると、肩を落として花道を下がっていった。
そんな“らしくない”豊昇龍の表情変化や様子にファンからは「休場しちゃうの?」「どこか悪いのかな」「何かを思う表情」「背中が泣いてる」「気負いすぎかな」「背中が寂しい」「元気なくてつらい」など不安と心配の声が相次いだ一方、「明日は勝つぞ!」「元気出して」といった励ましの声も寄せられた。
横綱昇進から3場所目で早くも8個目の金星配給となった豊昇龍。3日連続の金星配給は昨年春場所の照ノ富士以来となった。連敗にストップをかけたい五日目は結びで前頭二枚目・王鵬(大嶽)と激突。王鵬はここまで豊昇龍と同じく3敗を喫しているが、四日目に新横綱・大の里に横綱となってからの初黒星をつけているだけに油断できない。一方、新横綱・大の里は豊昇龍を撃破した阿炎との一番が組まれている。(ABEMA/大相撲チャンネル)

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