幼少期に過ごしていた築50年の家を1年かけてリノベーション。ついに完成した理想の家を紹介する様子がYouTubeに投稿されました。動画は「なんてステキな家」「何もかもがセンスいい」と注目を集め、記事執筆時点で5万2000回以上再生されています。

【画像】玄関を開けると……

 動画を投稿したのは、生まれ育った愛知県・幸田町での田舎暮らしをYouTubeチャンネル「TAKASU TILE」で公開している31歳の高須亮佑さん。以前には、新しい暮らしを始めるための理想の“家作り”として母屋の一部分をリノベーションして話題になりました。今回は、1年をかけて造り上げた理想の家と穏やかな暮らしを当時30歳の亮佑さんが紹介してくれるようです。

 鳥のさえずりを聞きながら亮佑さんは、立派な日本瓦が目を引く母屋を最初に案内してくれます。自然に囲まれているこの立地は鳥がよく遊びに来るそうで、木彫りの鳥をあしらったライトを家のシンボルとして設置していました。

 2025年春に完成した手作りのウッドデッキは、親戚が遊びに来たときに景色と旬の食材を楽しむ憩いの場になっているそうです。台所はリノベーションせず、大人数で食卓を囲める温かみのある雰囲気をそのまま残していました。

 木造ならではの心地いい木のきしむ音を聞きながら長い廊下を進むと、祖母・美江子さんの部屋に到着。そこには美江子さんが描いたという絵が飾られていました。また、美江子さんの好きなものに囲まれていて、枕元には亮佑さんが執筆した本が置かれています。屋久杉の天井模様や障子に映る木陰はとてもきれいで、心が落ち着く雰囲気の部屋ですね。

 ここで外に出ると、立派な日本瓦の屋根が目に入ります。それもそのはず、祖父は100年続く瓦職人なのだそうです。そんな祖父が作ったという日本瓦の屋根には、魔よけの意味合いがある見事な「影盛足台付鬼(かげもりあしつきだいつきおに)」が装飾されていました。

 母屋を後にして向かった先は、美江子さんから受け継いだ畑。亮佑さんの元気の源でもあり、食べ物の大切さや自然のありがたさなど日々学ぶことが絶えない大切な場所なのだとか。ミニトマトキュウリピーマン、ナスなど透明度の高い山の水で育った野菜はどれも艶やかでおいしそうです。

 そんな採れ立てで新鮮な野菜を調理するのは“100万円のおうち”こと「たかすの台所」。亮佑さんを成長させてくれただけでなく、たくさんの人との縁を結んでくれたかけがえのない場所だといいます。

 土鍋の玄米おむすび、野菜ときのこのみそ汁などを作りながら、5年前に瓦職人の父と一緒に始めた祖父の盆栽小屋リノベーションを振り返る亮佑さん。一つ一つ丁寧に造り上げていく父の姿に何度も尊敬の念を抱いたそうです。「父がいなければこのおうちは今もなお完成してないだろう。本当にありがとう」と感謝の言葉を残していました。

 昼ごはんおなかを満たし、みかん畑に向かっていきます。60年以上前からあるみかんの木で夏みかんを採取した後は、たかす家の春の恒例行事タケノコ掘りに参加。約1000坪の広大な山では、なんと1日100本ものタケノコが採れるときもあるのだとか。採れたタケノコはすぐにゆでて、お世話になっている人たちに日々の感謝を込めてお渡しするそうです。

 一息ついて山奥に歩みを進めると、少し開けた場所に到着しました。実はここ、以前は村だったそうです。当時の村長が自然にあるものだけで作ったという小屋が残っていて、今はトウモロコシジャガイモ、白桃などさまざまな野菜や果実を育てています。また、山からのきれいな湧き水がくめる場所は亮佑さんのお気に入りなのだそうです。

 そして最後に紹介してくれたのは、2年前に父と作ったというウッドデッキ。自然の中で軽食を作りながら、少しずつ変化している田舎暮らしを実感する亮佑さん。“たかす村を作る”というこれからの目標に思いをはせていました。紡いだ縁で作られていく“たかす村”の完成が楽しみになりますね。

 亮佑さんによる古民家紹介に、コメント欄では「わあ、とっても美しい」「本当にステキな場所で、見るたびにホッコリします」「居心地がいいんだろうな」「大自然の素晴らしさを感じています」「自然に囲まれて幸せですね」「こういう穏やかな生活がしたい」といった感動の声が国内外から寄せられています。

 亮佑さんは、自然に囲まれた自給自足の暮らしをYouTubeチャンネル「TAKASU TILE」、X(@takasutile)、Instagram(@takasutile)、ブログで発信しています。また、著書『TAKASU TILE 自分をHAPPYにする暮らし方』が販売中です。

動画提供:YouTubeチャンネル「TAKASU TILE」

【画像】玄関を開けると……