
俳優の麻生久美子が7月17日、都内で行われた映画「海辺へ行く道」(8月29日公開)の完成披露上映会舞台あいさつに、主演の原田琥之佑、共演の高良健吾、唐田えりか、剛力彩芽、菅原小春、メガホンをとった横浜聡子監督とともに登壇した。
■映画「海辺へ行く道」
知る人ぞ知る孤高の漫画家・三好銀の晩年の傑作「海辺へ行く道」シリーズを横浜監督が映画化した本作。アーティスト移住支援をうたう、とある海辺の街を舞台に、子どもたちの小さな冒険と大人たちの秘密と嘘を描く、優しさとユーモアに満ちたアートフルコメディ。
原田が演じる主人公・奏介と同居する寿美子を演じた麻生は、横浜監督作品に3度目の参加となったそうで、今回の横浜組の印象を聞かれると「今回も痺れました」と満面の笑み。
「横浜監督の演出が大好きすぎて、今回も2・3カ所記憶に残っているシーンがあるんですけど、猫が出てくるシーンでその猫に対して『悪意のある感じで』とおっしゃっていただいたり、うたた寝をしているシーンで『まるで幽霊のような感じでいてください』とかおっしゃっていただいて、すごく驚いたというか、そういう演出をされると、役者としてはワクワクしてきて、演じるのが楽しかったです」と声を弾ませた。
また、奏介たちの不思議な夏休みが描かれている本作にちなみ、自身が中高生の頃の夏の思い出を尋ねられると、麻生は「中学生の頃にソフトボール部でキャッチャーをやっていたんですけど、ちょっと強くなりたい、上手くなりたい、体力をつけたいと思って、タイヤをヒモで引っ張ってランニングをしていました(笑)」と打ち明けて驚かせ、MCから「本当にやる人いるんですね」声をかけられると「漫画で見たからやろうと思ってやったんですけど(笑)」とにっこり。
さらに、原田から「タイヤはどこにあったんですか?」と疑問を投げかけられると、「タイヤはそこらへんに落ちてましたよ。田舎なので(笑)」と笑い、MCから実際に体力はついたかと追及されると「1回でやめました。あまり動かなくて引きずるのは無理でした」と打ち明けた。
そして、同じ質問に剛力は「高校生の頃にとあるお仕事でバンドを組んでいまして、バンドを組んで半年後にイベントをするという企画で、平日も練習をしていたんですけど、夏休みに入った頃にメンバーがうちの実家に泊まりにきて、スタジオに入って毎日練習して、最終日の夜に公園で花火をやったことをこの作品を見て思い出して、すごい青春だったなという記憶が蘇りました」と懐かしみ、「今も仲がいいので、みんなに会いたいなって感じました」と声を弾ませた。
◆取材・文=風間直人

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