
28歳の若さで逝去した元阪神タイガースの横田慎太郎さんの人生を描いたノンフィクションを映画化する「栄光のバックホーム」のティザーポスタービジュアルと特報が、横田さんの三回忌となる7月18日に披露された。併せて横田さんを支えた人々を演じる豪華キャストが発表された。
【フォトギャラリー】元阪神タイガースの横田慎太郎さんの人生を描く「栄光のバックホーム」登場人物たちを捉えたキャラクター写真(22点)
2013年に阪神タイガースにドラフト2位で指名された横田さんは、将来を嘱望されるが21歳で脳腫瘍を発症。引退を余儀なくされた彼が最後の試合で魅せた感動のラストプレーは、多くの人々の心に今なお深く刻まれている。その一球に込められたドラマを描いた横田さんの自著「奇跡のバックホーム」と、彼が23年に28歳で生涯を閉じるまで母・まなみさんら家族と共に闘い続けた人生の軌跡を描いたノンフィクション「栄光のバックホーム 横田慎太郎、永遠の背番号24」を原作に、「栄光のバックホーム」として映画化される。
企画・監督・プロデュースを、テレビドラマ「特命係長 只野仁」や映画「明日を綴る写真館」などを手掛けた秋山純が担い、脚本を 同じく「明日を綴る写真館」の中井由梨子が担当する。主人公・横田慎太郎を演じるのは元高校球児でもある新人の松谷鷹也。ともにプロ野球選手の父を持つ横田さんと松谷は親交を深め、横田さんはグローブ、松谷は俳優として最初に着た衣装を互いにプレゼントし合った。横田さんがホスピスに入ってから松谷は大阪に泊まり込み、横田さんに寄り添ったという。劇中で、松谷は横田さんから譲り受けたグローブで奇跡のバックホームの完全再現に挑む。松谷とともに主演を務め、横田選手の母・まなみさんに扮するのは鈴木京香。揺らぐことのない息子への愛を強く、優しく演じる。
主題歌は、横田さんの現役時代の登場曲で、横田さんが闘病中、歌詞に自らの姿を重ね合わせて感動し、楽曲から力を得て復活までの日々を闘ったゆずの「栄光の架橋」。病と闘う横田さんへ、ゆずのリーダー・北川悠仁がビデオメッセージでエールを贈ったエピソードは、母・まなみさんの目線で描かれたノンフィクション「栄光のバックホーム 横田慎太郎、永遠の背番号24」にも登場している。
ティザーポスターは、阪神タイガースの背番号<24>を背負う、松谷演じる横田さんの威風堂々とした背中の写真と、鈴木演じる母・まなみさんが優しく微笑む姿を写し、病に共に立ち向かう母子の姿を捉えている。
特報は、プロ入りし、若きホープとして活躍を始めた最中、脳腫瘍を宣告される横田さんの長い闘いの始まりと、まなみさんら家族を始めとした、彼を支える人たちの姿を描き出し、その映像をゆずの名曲「栄光の架橋」が彩っている。そして最後は、横田さん本人から譲り受けたグローブで"奇跡のバックホーム"を放つ、松谷が演じる横田さんの姿で締めくくられる
新たに出演が明らかになったのは、阪神タイガースの先輩・北條史也選手に前田拳太郎、慎太郎の想い人・小笠原千沙さんに伊原六花、慎太郎の姉・真子さんを山崎紘菜、スポーツ紙の野球担当・遠藤記者を草川拓弥が担当する。また、タイガースのスカウト・田中秀太さんを萩原聖人、慎太郎のトレーナー・土屋明洋さんを上地雄輔、掛布雅之さんを古田新太、金本知憲さんに加藤雅也が扮し、大阪の主治医・鍵山博久さんを小澤征悦、鹿児島の隣人・澤居修さんを平泉成、神戸の主治医・沼田徹さんに田中健、神戸のホスピスでの担当医師・門倉勉さんを佐藤浩市、タイガース二軍監督・平田勝男さんを大森南朋、慎太郎と交流の深かった川藤幸三さんを柄本明、そして慎太郎に多大な影響を与えた元プロ野球選手の父・真之さんを高橋克典が担う。
「栄光のバックホーム」は、11月28日からTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開。

コメント