
any株式会社は7月7日に、同社が提供するAIナレッジプラットフォーム「Qast(キャスト)」に、新機能「AIナレッジインタビュー」を8月末にリリースすると発表した。
「AIナレッジインタビュー」は、インタビュアーのAIアバターと音声で会話することで、個人が持つ知識や経験を言語化するという機能。AIが質問を自動生成してインタビューを行い、会話を自動で文字化し、その内容を体系的なナレッジとして変換するという。技術職やベテラン層の経験やノウハウ、知識の継承に役立てられるとしている。
「AIナレッジインタビュー」は、同社がナレッジコンサルタントとして顧客に伴走支援を続ける中で開発のヒントを得たものという。個人の経験や勘に基づくコツやノウハウなどの”暗黙知”は、他者からの問いやインタビューによって引き出されるが、人が連続的に良い問いを生み出し質問し続けることは難しいという。こうした課題に対して同社は、安定的に良質な問いを生み出し続けることを目的に同機能を開発。特に技術職やシベテラン層のナレッジを引き出すことにフォーカスする機能として試作を重ねてきたという。
「AIナレッジインタビュー」のポイントとして挙げられているのは、「特定のテーマを入力するとAIが質問を自動生成」、「高精度の音声入力に対応、相槌/深掘りも可能」、「会話の内容を瞬時に体系的なナレッジに変換」という点。基本的に以下の3つのステップで構成されるという。
1. 「Qast」のアカウントを持っているユーザーが聞き取りたいテーマを設定
2. ナレッジを持っているユーザーへAIインタビュアーがインタビュー(音声、テキスト併用可)
3. AIが聞き取った音声や書き込まれた内容をドキュメントに変換し「Qast」に投稿
これらを繰り返していくことでナレッジを「Qast」に蓄積し、個人のノウハウや経験が検索可能になるという。

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