コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、作者の三ツ星しずくさんが2025年4月7日にX(旧Twitter)に投稿された『戦姫サバイバルサガ-異世界の運命をかけた無人島フジュン異性交遊-』第1話をピックアップ。

【漫画】本エピソードを読む

カドコミで連載中の本作を作者のOtosamaがX(旧Twitter)に投稿されたところ、4.4万件もの「いいね」と共に多くの反響コメントが寄せられた。本記事では作者の Otosamaさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

■キュートなエルフと普通のオッサンの無人島生活スタート

エルフ帝国の第七皇女アナスタシアは千年に一度の天才最強魔法使い。竜族との熾烈な戦いの最中、アナスタシアが古代の最強魔法を放つと光に包まれ…彼女が目覚めるとそこは無人島だった。戦いはどうなったのか、ここはどこなのか、混乱するアナスタシアの前に謎のおっさんがすごい形相で現れる…。

魔法が使えなくなったエルフアナスタシア、彼女を虚言癖のある哀れな少女だと勘違いするおっさん。異世界交流×無人島サバイバルの幕開けに読者から「絵もいいし展開もいい」「早速買いました」「一気読みした」など多くの反響が寄せられている。

■作者・Otosamaさん「実生活から逃げ込んでクスっと笑えて癒される作品に」

――『戦姫サバイバルサガ-異世界の運命をかけた無人島フジュン異性交遊-』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

当初の担当編集からの依頼は「隔週で16ページ」の連載でした。そこで、私は1話完結型の形式になるような作品の方向性を考え始めました。

ちょうど自分がサバイバル番組にはまっていたこともあり、作品の題材を「サバイバル」の方向に定めてみたところ、うまく作品の構成や物語の設定などがはまり、自然と大枠が固まっていきました。

――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

質問とは少しずれますが、最も印象に残っているのは第15話の制作です。あの話のプロットを書いたのは、父が亡くなって間もない頃で、気持ちがとても落ち込んでいる最中でした。

数週間後にネームに起こそうとしたとき、塞ぎこんだ状態で作成したプロットがあまりにもつまらなく感じられ、大幅に書き直すことになりました。

実生活の辛さが創作に影響したのはこの時が初めてで、そのことがとても印象に残っています。

――本作は外国の方からの反響も大きく、「日本語がわからなくても表情でストーリーを追える」というコメントが多いのが印象的でした。キャラクターを描くときのこだわりがあればお教えください。

昔からキャラクターの表情を描くのがとても好きだったので、自然とその部分に時間をかけてきたのかもしれません。

キャラクターを描くときのこだわりについては、作品のジャンルによって変わると思います。例えば、以前ホラー系の作品を描いていたときは、怖さや不気味さを演出する雰囲気づくりにかなり力を入れていました。

『戦姫サバイバルサガ』では、女性キャラクターの可愛さや色気がとても重要な要素ですので、これまでで一番丁寧に、時間をかけて作画している作品だと思います。

――読者からの多くの反響について、印象に残ったコメントや感想などがあればお教えください。

一番印象に残っているコメントは、「海苔(黒塗り)がでかい!」というやつですね。自分でも「でかいな…」と思っていたので。海外のコメントで印象的なのは、主人公をマインクラフトスティーブに例えるようなコメントがよくあることですね。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

この作品は、読者に「逃げ場所」を提供することを目的として描いています。実生活で色々あっても、本作に逃げ込んで(読んで)クスッと笑えて、可愛くてちょっと色っぽい女の子たちに癒されて…といった具合になることを想定しています。

『戦姫サバイバルサガ』を読むことで、ひと時でも現実の悩みを忘れてもらえたら嬉しいです。

『戦姫サバイバルサガ-異世界の運命をかけた無人島フジュン異性交遊-』が話題/(C)Otosama/KADOKAWA