
●複雑で予期せぬ動きに対応
ドラマ『ロンダリング』(カンテレ 毎週木曜24:15~/フジテレビ 同26:15~ ※FOD先行配信)に出演する菅井友香が17日、「応燕はFODで!ナイター」として開催されたプロ野球「ヤクルト×巨人」(東京・神宮球場)のファーストピッチセレモニーに登場。この本番後にインタビューに応じ、惜しくもワンバウンドとなった投球を振り返ったほか、『ロンダリング』の反響、そして10月に迎える30代の目標などを語った――。
○藤原丈一郎からのアドバイスを守る
――6年ぶりの今回の始球式でしたが、惜しくもワンバンながら見事な投球フォームだったと思います。乗馬をやられていたので、脚を上げる際に鍛えられた体幹が生きた部分もあるのでしょうか?
『ロンダリング』の木村(淳)監督からも、アクションシーンで「ブレなくて良かった」と言っていただけるので、生きているかもしれないですね。乗馬は、本当に複雑で予期せぬ動きに対応しなければいけないので、全身の筋肉が鍛えられるんです。習わせてもらって、良かったなと思います。
――『ロンダリング』でのアクションシーンでも生きているんですね。
それと、欅坂46ではキックしたりパンチしたりするバトル系のダンスが多くて、その振り付けに結構苦労しながら教えていただいた経験も生きているかもしれないです。
――『ロンダリング』で共演されている藤原丈一郎さん(なにわ男子)からは「写真映えするように投球フォームの途中で止まって笑顔を見せる」というアドバイスを頂いたそうですが、手応えはいかがですか?
止まることはできたと思いますが…
――カメラマンさんが撮った写真、こちらになります。
いい写真、ありがとうございます! 思ってたより笑えてました(笑)。終わった後、「笑えてなかったかな…」と、ちょっと不安になっていたので。
――投げるのと途中で止まるのでいっぱいいっぱいですよね(笑)
はい(笑)。「(キャッチャーミットに)届けたい!」とばかり考えていたから、笑顔になっていて良かったです。
○局キャラクターのお尻に癒やし
――前回の始球式のバッターは櫻坂46の同じメンバーだった田村保乃さんでしたが、今回はカンテレ局キャラクターのハチエモンでした。
ハチエモンは本当に大好きで、カンテレに行くとたくさんハチエモンのポスターがあるので、いつも癒やされています。でも、実際にご本人を目の前にしたの初めてで、意外に大きくて、くちばしが動かせるんですよね(笑)。それにもうびっくりして、より癒やされました。お尻がとにかくかわいいんです。
――実物じゃないとお尻は見えないですからね。
ちゃんと割れ目の線が入って、細かいとこまでちゃんとこだわられていて(笑)。階段を上ってく姿がとってもかわいかったです。
――普通のバッターに比べ、ベースまで届かんばかりの厚みがあるじゃないですか。「当てちゃったらどうしよう…」という緊張感はありましたか?
たしかに迫力がありましたが、いい球を投げられるようにと意識していたので、どっちかといえば癒やされる気持ちのほうが大きかったです。
●福澤朗からもらった「滑舌棒」を実践
――『ロンダリング』の放送もスタートしましたが、反響はいかがですか?
応援してくださるファンの方々からは、メッセージのアプリでたくさん感想を送ってくださるんですけど、「とにかく続きが気になる」「死者の声が聞こえる話なので怖いんじゃないかなと思ったけど、思ったよりも怖くなくて笑えるところがたくさんあって面白い」「キャラクターがそれぞれ魅力的」と言っていただけて、うれしいです。
――番組の共演者の方からはいかがでしょうか。
カンテレの『競馬BEAT』でお世話になってる岡安(譲アナウンサー)さんは、カンテレで撮ったシーンの現場に大福を差し入れてくださったんですけど、1話の後に連絡をくださって「普段の菅井さんと全然違って見応えがありますね」と言ってくれました。
――『競馬BEAT』や『開運!なんでも鑑定団』(テレビ東京)とMCでの活躍も目覚ましいですが、その経験が演技に生きることもありますか?
MCさせていただくにあたって自分の技術はまだまだなんですけど、やはり生放送だと噛まないように母音を意識するという点でいろんな方にアドバイスを頂いて、それが演技に生きていると思います。福澤((朗、『なんでも鑑定団』で共演)さんには「滑舌棒」を頂いたんです。
――「滑舌棒」とは?
木の棒なんですけど、それをくわえてセリフをしゃべったり、滑舌練習をすると良いということで頂きました。MCの現場やドラマの撮影の日の朝にやってみて、それをしてうまく話せるようになると、外した時にすごく楽にしゃべれるんです。
――『巨人の星』の「大リーグボール要請ギブス」みたいな。
やっぱり言葉をちゃんと聞き取っていただくのはすごく大事なことだと改めて思って、これを教えていただけたのは大きかったです。
○説得力を出せる30代へ「何事も経験」
――11月には30歳になられます。次のステップとして意識されることや、30代の目標を教えてください。
20代のうちにやっておきたいことって何だろう…思ったのですが、考えたらこれ以上ないぐらい、日々楽しくいろんなことを乗り越えながら、なかなかできない経験をさせていただけたんだと気づいたんです。そのいろんな経験を全て30代に注ぎ込みながら、お芝居をはじめいろんなところで説得力を出せるように、何事も経験していくということを変わらず大事にしていきたいなと思います。
――芸能界の先輩の方に、「30代はこんな感じだよ」と教えてもらうことはありますか?
「30代は楽しいよ」といろんな方から聞くので、楽しみですね。以前共演させていただいた山下容莉枝さんからは、「20代はいろんなことが初めてでつらいこともあるかもしれないけど、20代を頑張ったら楽しい30代があって、30代が終わったら40代なんて最高よ!」と言っていただいて、その言葉がずっと頭に残っているんです。今を頑張れば頑張るほど、きっと30代がどんどん楽しくなると思っているので、周りがたくさん笑顔になっていただけるような活動ができるように楽しみつつ、頑張りたいと思います。
――今回ワンバンになってしまった始球式のリベンジも。
そんな機会を頂けるようになるのも目標ですね。またマウンドに立ちたいです!
●菅井友香1995年11月29日生まれ、東京都出身。2015年、欅坂46(現・櫻坂46)のオーディションに合格し、1期生として加入。17年1月より初代キャプテンを務め、22年11月に同グループを卒業。俳優業を中心に活動の幅を広げる。出演作は、映画『怪獣ヤロウ!』、『女神降臨』、テレビドラマ『チェイサーゲームW パワハラ上司は私の元カノ』、『チェイサーゲームW2 美しき天女たち』(テレビ東京)、『ビジネス婚-好きになったら離婚します』(MBS)など。26年大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK)への出演も控える。『競馬BEAT』(カンテレ)、『開運!なんでも鑑定団』(テレビ東京)でMCを務めるなどバラエティ番組でも活躍中。
(中島優)

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