
初の独自開発EV オフロード性能も確保
スバルは、欧州市場向けの新型EV『Eアウトバック(E-Outback)』を発表した。SUVテイストの強い電動ステーションワゴンで、同名のロングセラーモデルの後継車に位置付けられる。
【画像】EV版アウトバックが登場! スバルらしい悪路走破性を備えた四駆ワゴン【トレイルシーカー/Eアウトバックを詳しく見る】 全8枚
今年初めに米国で『トレイルシーカー(Trailseeker)』として発表されたが、欧州仕様車は現地でなじみのあるアウトバックの名を採用した。スバルが自社開発した初の量産EVであり、優れた四輪駆動システムと、211mmの最低地上高を誇る。
まず米国で2026年初頭に発売され、その後、欧州でも販売が開始される予定だ。改良新型ソルテラおよび新型アンチャーテッドと並んで、EVラインナップ拡大の重要な柱となる。
ソルテラはトヨタbZ4Xの兄弟車で、アンチャーテッドはC-HR+をベースに開発されたが、Eアウトバックは両車と同じプラットフォームを採用しつつも、スバル独自で開発されたという。スバルのEVプロダクトマネージャーである井上正彦氏は、Eアウトバックを構成する部品の約70%がスバル製で、同社の工場で生産されると述べた。一方、ソルテラはトヨタの工場で生産される。
Eアウトバックは、前後に1基ずつ、計2基のモーターを搭載し、合計出力380psを発生。0-97km/h加速は4.4秒を実現している。井上氏によると、同一のモーターを2基搭載することにしたのは、四輪駆動性能を最適化するためだという。
74.7kWhのリチウムイオンバッテリーを採用し、欧州WLTPサイクルによる最大航続距離は約450kmと推定されている。最大150kWの急速充電に対応し、10~80%の充電は35分以内に完了する。
最大1588kgの牽引能力を備え、雪や泥などさまざまな路面に対応したドライブモードやヒルディセントコントロール・システムも搭載している。
車内はソルテラよりもやや広く、アウトバックと同等のトランクスペースを確保した。ダッシュボードには、14.0インチのインフォテインメント・タッチスクリーン(スバル史上最大)と、デジタルインストゥルメントパネルを備えている。
価格はまだ発表されていないが、ソルテラよりも上位のモデルとして位置付けられる可能性が高い。
米国での販売は来年初頭から開始され、英国を含む欧州市場にもすぐに導入される予定だ。
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