竹内元太

 大きな体で豪快なアガリ連発。M界随一の長身雀士が、チャンス手を逃さず逃げ切った。Mリーガー、各プロ団体推薦者が出場する「Mトーナメント2025」予選2ndステージH卓が7月18日に行われ、竹内元太(セガサミーフェニックス・最高位戦)が首位通過でファイナルステージ進出を決めた。2位通過は瑞原明奈(U-NEXT Pirates・最高位戦)。

【映像】豪快な跳満2連発!竹内元太が勝利を決めた好プレー

 第1試合は東家から園田賢(赤坂ドリブンズ・最高位戦)、村上淳(最高位戦)、瑞原、竹内の並びで開始。序盤は園田に先行を許し、竹内は3着目で南入。南1局は早いカン6筒待ちのタンヤオをダマテンに構えると、ツモリ三暗刻へ手替わりしてリーチ。5筒と4索という決して良くはない待ちだったが、最高の赤5筒をツモ。リーチ・ツモ・タンヤオ三暗刻・赤の1万2000点で上位へ躍り出た。

 勝利の一打は南2局1本場に飛び出した。親の村上が配牌でイーシャンテン、アガリは時間の問題かと誰もが思ったが、この手が進まない。その隙を突いて竹内は、役牌の南を暗刻にして先制リーチ。待ちは1・4索待ち、山には4枚。終盤、村上が追っかけリーチをかけてきたが、竹内はこれを退けてツモ。リーチ・ツモ・南・ドラに、うれしい裏ドラが2枚乗り1万2000点(+300点)をゲット。南4局の親番は6000点のツモアガリでダメ押しを決め、トップを獲得した。

 第2試合は東家から村上、園田、竹内、瑞原の並びで開始。四者横並びで迎えた南1局、竹内は瑞原のリーチに受けつつ、一・四・七万待ちでテンパイ。ダマテンとすると、瑞原と同じ待ちの四万をツモ。ツモ・平和・一盃口・赤の5200点でトップ目に立つ。その後も接戦が続き、南4局から始まったオーラスはなんと1時間超の大激戦。最後は全員ノーテンで終了し、竹内が首位、瑞原が2位で試合を終えた。

 試合後のインタビューでは、「最高です!」と明るい笑顔を見せた竹内。すでに同チームの浅井堂岐(協会)が敗退していることに触れ、「タカキの“たかき”を討つために来ました!」と軽快なボケも披露。「タカキのような力強いツモを卓上で出すために、しっかり筋トレをしてから来ました」と笑いを誘った。勝負手に恵まれた展開については、「手が入り過ぎて、自分では抑えられなかった」とまた笑顔で振り返った。

 長かったオーラスの影響で、第2試合は約2時間の長丁場。竹内は「疲れましたよ!Mリーグスタジオではなく最高位戦のスタジオかなと思うくらい。最高位戦の選手が4人集まると良くないかもしれないと思いました」と冗談交じりに語り、舞台袖の同卓者も笑顔を見せていた。

【第1試合結果】

1着 竹内元太(セガサミーフェニックス・最高位戦)4万4300点/+64.3
2着 園田賢(赤坂ドリブンズ・最高位戦)2万8400点/+8.4
3着 村上淳(最高位戦)2万1900点/▲18.1
4着 瑞原明奈(U-NEXT Pirates・最高位戦)5400点/▲54.6

【第2試合結果】

1着 瑞原明奈(U-NEXT Pirates・最高位戦)3万1100点/+51.1
2着 村上淳(最高位戦)2万7300点/+7.3
3着 竹内元太(セガサミーフェニックス・最高位戦)2万1900点/▲18.1
4着 園田賢(赤坂ドリブンズ・最高位戦)1万9700点/▲40.3

【最終結果】

1位 竹内元太(セガサミーフェニックス・最高位戦)/+46.2
2位 瑞原明奈(U-NEXT Pirates・最高位戦)/▲3.5
3位 村上淳(最高位戦)/▲10.8
4位 園田賢(赤坂ドリブンズ・最高位戦)/▲31.9

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mトーナメント プロ麻雀リーグMリーグ」初となる冠大会で個人によるトーナメント戦。現Mリーガー36人と元Mリーガーやタイトルホルダーなどプロ5団体からの推薦者24人、計60人で行われる。Mリーグの昨シーズン優勝チーム所属の4選手は、予選2ndステージからシード出場となる。全試合「Mリーグルール」で行われ、予選は1stステージ、2ndステージ、ファイナルステージに分けて行われ、それぞれ2位までが次のステージに進出。セミファイナル(ベスト8)、ファイナルを経て優勝者を決める。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
 

首位通過「最高です!」Mのビッグタワー竹内元太、豪快アガリ連発で消耗戦も逃げ切り 2位通過は瑞原明奈/麻雀・Mトーナメント