
俳優の梅沢富美男が主演を務める、東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『浅草ラスボスおばあちゃん』(毎週土曜23:40~24:35)。動画クリエイターの花村すみれ役を演じる朝日奈央が、ドラマへの思いなどを語った。
○花村すみれと似ているところは?
――花村すみれという役はどんな役ですか。
すみれは、基本的に個人主義で一匹狼のような性格の動画クリエイターです。人と関わる際には、自然と一定の距離を取ってしまうタイプで、どこか壁を作ってしまうようなところがあります。シェアハウスでの共同生活の中でも、そういった一面が表れています。おそらく本人は自覚していないですが、感情や考えをそのままストレートに言葉にしてしまう癖があり、それが原因で他のメンバーと衝突してしまうことも多々。まっすぐであるがゆえに周囲とうまく噛み合わないこともあるキャラクターだと感じています。
――すみれと自身の似ているところはありますか。
すみれは、思ったことをストレートに言葉にできて、気持ちがいいし、羨ましいなと感じます。だからこそ、自分とは少し違うタイプだとも思います。私は、仲良くなった人や家族など、信頼関係ができた相手には素直に気持ちを伝えられますが、彼女のように誰に対しても臆せず、思ったことを率直に伝えるというのはなかなかできません。自分にはない部分を持っている彼女に対して、少し羨ましさも感じますし、「あんなふうに素直に言葉にできたらいいな」と思わせてくれる存在です。
――梅沢さんが演じる松子のような人間をどう思いますか。
松子さんは感じたことをすぐに行動に移したり、思ったことをはっきり口に出したりできるタイプの人で、特に初対面の相手に対してもスッと相手の懐に入っていくのがとても上手ですよね。私はイメージ的に初対面でも積極的に話しかけるタイプだと思われがちですが、実は意外にも控えめな性格なんです(笑)。「ここでこう言ったらどう思われるかな」とか色々考えてしまい、行動を起こす前にあれこれ考えてしまうタイプです。だからこそ、松子さんのように自然体で人との距離を縮められる方を見ると、本当に羨ましく感じますし、そうなれたらいいなと!
○プライベートでも親交のある堀田茜と共演
――堀田茜さんとはプライベートでも親交があるそうですね。
撮影の前に一緒にご飯を食べる機会があったんです。そのときに「今度一緒のドラマだよね!」と話が盛り上がって、すごく嬉しかったのを覚えています。同世代で同じように頑張っている姿に、普段からすごく刺激を受けています。プライベートな話もたくさんします。たわいもない日常の話はもちろん、例えば「30 代クライシス」のような話題も出て、お互いに共感できる部分が多くあるんです。やっぱり自分と似た経験や感覚を持つ人が近くにいてくれると、とても心強く感じますし、がんばろうという気持ちも自然と湧いてきますよね。
――この作品の見どころと視聴者の方へのメッセージをお願いします。
20歳くらいの頃、膝を痛めて手術を受けて、何ヶ月も実家で療養生活を送りました。一つ下の妹がいますが、10代のころは本当に仲が悪く、よくケンカをしていたんです。でも療養期間中、そんな妹がフルーツを買ってきて、「元気出してね」と声をかけてくれたことがあって、そのとき、ふと「家族っていいな」と心から感じたのを覚えています。こういう小さな優しさこそが、心に深く染みるんだなと。このドラマは、普段の生活の中で改めて人との関わり方について深く考えさせられる作品だと感じていて、人の温もりに触れることは、心にとても良い影響を与えてくれるものだと実感しています。ハートフルで温かみのある素敵なドラマですので、多くの方にぜひご覧いただきたいと思います。
(C)東海テレビ
【編集部MEMO】
本格的に便利屋ビジネスを始めた日向松子(梅沢富美男)は、人力車の車夫・轟大輔(長田光平)から浅草各地で問題になっている落書きの清掃依頼を受ける。一方、森野礼(堀田茜)が勤める区役所では、閉鎖中の公民館に書かれた落書きが正体不明の世界的アーティストの作品かもしれないと盛り上がる。それがもし本当なら観光資源として活用できると、礼は落書き犯の捜索を押し付けられ、その話を聞いた松子も報酬目当てに便利屋として犯人探しを始める。そんな時、反抗的な女子中学生、久保田菜穂(梶原叶渚)が松子の前に現われ、新たな依頼をしようとするが・・・。
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